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幼児の吃音Q&A 13




  1.  8月から吃音になった長男(6才)ですが、以前(2才)から吃音だったことを前通っていた園長先生から聞き、今更知りました。
  2. 2016/9/8
    初めまして。AZといいます。 息子が吃音になり、早期治療が大事だと知りこのホームページを見つけました。 長くなりますがお力を貸していただきたいです。

    幼稚園年長の息子(6歳)の吃音が最近とても強くなりました。 今年の4月に主人の実家の隣に家を建てたので引越し、新しい保育園に入りました。 5月には弟も産まれ、環境が目まぐるしく変わりました。 出産してすぐ、吃り始め、びっくりしてしまいました。 そんなことは初めてでした。

    その時は優しくし、怒らず、10日ほどでいつもの様子に戻りました。 きっと寂しかったんだな、と思いすぐ対応できました。 ですが夏休みに入り少し経過したお盆からまた吃音が再発してしまいました。 少し弟のことで言いすぎたのかな、とか、ゲームしたいなら勉強しな、と言って一つ上の姉と一緒に1日1時間勉強させていました。 きっとここら辺が原因かなと思います。

    改善するために以前治った時のように対応しました。 それでまたすぐ良くなると思っていたのですが… いまはどんどん吃音が強くなっていると思います。 ママ、いいいいいいいいたいことがあるんだけどね、ひひひひひひひとりでね、とか、かなり、強いです。 聞いていて辛いです。

    本人はもっと辛いのかなと思うと、すぐ一人になった時泣いてしまいます。 8月の終わりから保育園がまた始まったので治るかな、と思っていたけど、治らず… 保育園の先生にも吃音が強くなったね。と言われました。幸い学校ではいつも通り元気のようです。でも、心の中でどう思っているかは分かりません。

    溜め込む性格だと思います。 聞いても辛いことはないと言います。 もう再発して一カ月ほどになります。 運動会で司会の言葉も言うそうです。 竹馬も乗れないので練習しなければいけないし、祭の練習もあり、 もっとストレスになるのではと心配です。。。 言葉の教室に6月くらいから通い始めましたが最近先生に、 あれ、吃音が強くなった?と言われて… これは一過性ではなくて小学生入学までにとか、早く治るとか、考えない方がいい。 長期戦になると。

    わたしはすぐ良くなる、一カ月もあれば治る、 小学生になるまでには必ず、などと思っていたので。 その話を聞いた時に子供の前で心配だとか言ってしまい… いっぱい大好きだよと言い、甘やかして、甘えさせて、褒めて、 なのに…治らない。

    そろそろ下の子のおっぱいもやめて、いっぱいお出掛けして、 そしたら良くなるのかなとか… 主人にはおまえが泣いても仕方ない。 前も治ったから次も治るよ。 いっぱい優しくしてあげようと言われました。 なのにわたしはとても弱いです。 わたし自身も17歳の時ストレスで吃音になりました。1カ月くらいだったと思います。 出したいのに、出ない、吃る。 苦しみがわかります。

    早期治療が大事ですよね。 来年は小学生になります。 明るい性格が暗くなってしまうとか、いじめられるとか、そんなことばかり考えてしまいます。 わたしが強く、優しく、包み込むような母になれればいいのでしょうか? お母さんが気にしすぎて良くないと保育園の先生も言葉の教室の先生も言っていました。 どうしたら、治るのか…

    赤ちゃんにおっぱいをあげるのも寂しがる原因かなと思います。 今まで普通に話せていたのでかわいそうで仕方ないです。 長くなりすみません。 どうかアドバイスをお願いします。

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    AZさま

    > 初めまして。あずさといいます。 息子が吃音になり、早期治療が大事だと知りこのホームページを見つけました。 長くなりますがお力を貸していただきたいです。

    早いほうが良いのは確かですがこれまで良い治療方法がなかったのが問題なのです.このHPにありますようにたくさんの人が治っています.経験談を参考にし てください.

    > 幼稚園年長の息子(6歳)の吃音が最近とても強くなりました。 今年の4月に主人の実家の隣に家を建てたので引越し、新しい保育園に入りました。 5月には弟も産まれ、環境が目まぐるしく変わりました。 出産してすぐ、吃り始め、びっくりしてしまいました。 そんなことは初めてでした。 その時は優しくし、怒らず、10日ほどでいつもの様子に戻りました。 きっと寂しかったんだな、と思いすぐ対応できました。 ですが夏休みに入り少し経過したお盆からまた吃音が再発してしまいました。

    7歳の姉と6歳の息子,0歳の弟の兄弟構成よのうですね. 吃音の発症としてはよくある状況です.

    > 少し弟のことで言いすぎたのかな、とか、ゲームしたいなら勉強しな、と言って一つ上の姉と一緒に1日1時間勉強させていました。 きっとここら辺が原因かなと思います。 改善するために以前治った時のように対応しました。 それでまたすぐ良くなると思っていたのですが… いまはどんどん吃音が強くなっていると思います。 ママ、いいいいいいいいたいことがあるんだけどね、ひひひひひひひとりでね、とか、かなり、強いです。聞いていて辛いです。

    吃音としては普通の症状です.それほど心配する状況ではありません.優しい態度で吃らしてあげてください.

    > 本人はもっと辛いのかなと思うと、すぐ一人になった時泣いてしまいます。

    辛さを感じているのはお母さんです.吃ることそのものに関しては本人はそんなにくるしんでいないはずです. お母さんが苦しんでいるとそれが子供に反映してしまいます.起こったことは起こったこと,苦しむエネルギーがあるのならそれを,吃音を治すことに使ってく ださい.お母さんの心を安定させることです.

    > 8月の終わりから保育園がまた始まったので治るかな、と思っていたけど、治らず… 保育園の先生にも吃音が強くなったね。と言われました。幸い学校ではいつも通り元気のようです。でも、心の中でどう思っているかは分かりません。 溜め込む性格だと思います。 聞いても辛いことはないと言います。 もう再発して一カ月ほどになります。
    運動会で司会の言葉も言うそうです。 竹馬も乗れないので練習しなければいけないし、祭の練習もあり、 もっとストレスになるのではと心配です。。。

    こういうストレスが問題になりません.これなどは心配することではなく,チャンスなのですよ.うまくいったら,行かなくてもほめてあげてください.今まで あまりほめてあげてなかったのではありませんか?

    > 言葉の教室に6月くらいから通い始めましたが最近先生に、 あれ、吃音が強くなった?と言われて…

    こういう時は先生に言葉の教室に通っているのになぜ良くならないの?と聞いてみてはいかがですか?
    吃音は言葉の問題として出ますが,言葉の問題ではありません.自我を作るときの心の問題です.そのことが分かってくれている人が少ないので,ボランティア でHPを開いています.

    > これは一過性ではなくて小学生入学までにとか、早く治るとか、考えない方がいい。 長期戦になると。

    一過性と言われていることもありますが,実際には一過性の吃音なんてものはありません.
    ある原因があって吃音になり,その原因が取り除かれたとき治りま す.自然に取り除かれたケースを一過性と言っているにすぎません. だから原因が取り除かれたとき治ります.

    > わたしはすぐ良くなる、一カ月もあれば治る、 小学生になるまでには必ず、などと思っていたので。 その話を聞いた時に子供の前で心配だとか言ってしまい… いっぱい大好きだよと言い、甘やかして、甘えさせて、褒めて、 なのに…治らない。

    吃音を誘発した環境がそのままでは治るはずがありません.しかも心の問題です.そんなに単純にはいきません.

    > そろそろ下の子のおっぱいもやめて、いっぱいお出掛けして、 そしたら良くなるのかなとか…

    これも良いでしょう.子供よりお母さんの心が楽になるからです.子供と出かけてお母さんが楽しくてしょうがなくなるようなことをしてください.

    > 主人にはおまえが泣いても仕方ない。

    お気持ちはよくわかるのですが,仕方がないどころが毒になります.この状態すべてを受け入れたお母さんの心を充実させ安定させることが,治すためには必要 です.

    > 前も治ったから次も治るよ。 いっぱい優しくしてあげようと言われました。 なのにわたしはとても弱いです。

    > わたし自身も17歳の時ストレスで吃音になりました。1カ月くらいだったと思います。 出したいのに、出ない、吃る。 苦しみがわかります。

    吃音の苦しみは経験した人しかわかりませんが苦しかったと思います. 70%の人が2歳のとき発症します.お母さんはもしかしたら幼児期に吃音を発症していて治っていたのかもしれません.そうだとすると再発です. でも,今は治っていいらっしゃるようですが,「何があって治ったのでしょうか」,それを追求すると治す原理がよく見えてくると思います.

    > 早期治療が大事ですよね。

    早いほうが良いですけど,原則的に年齢は関係ありません.早いほうが良いのは主に環境が単純だからです.また,吃音による癖や苦しみが付く量が少ないから です.

    > 来年は小学生になります。 明るい性格が暗くなってしまうとか、いじめられるとか、そんなことばかり考えてしまいます。 お母さんが気にしすぎて良くないと保育園の先生も言葉の教室の先生も言っていました。

    こういう心配は,子供をいつまでも吃音者にして起きたいという努力になります.だから治りません.治したいと思いながら治さない努力をしているのです.

    > 赤ちゃんにおっぱいをあげるのも寂しがる原因かなと思います。 今まで普通に話せていたのでかわいそうで仕方ないです。

    こういうふうに次から次へと心配や不安を増やしていくのも,吃音になりやすい資質の一つですし,吃音者にしておきたい努力です. おっぱいをやることは当然のことです.何の関係もありません. さみしさよりも,子供のことを思うゆえのお母さんの怖さや過干渉が影響を与えていると思います.

    > わたしが強く、優しく、包み込むような母になれればいいのでしょうか?

    その通りなのですが,子供は基本的に自分で成長していきます.親が何でもやってやれるわけではありません.おやは自分で成長していく子供を助けられるだけ です. お母さんが今この時を楽しむ方法,充実感を感じられる方法を探してください.結婚して子供に恵まれて優しい旦那様がいらっしゃる.この幸せを感じてくださ い. 子供の吃音はいづれ治っていきますから.

    吃音の本質をまとめておきます.ぜひ旦那様とともにお読みになって,また,HPの皆様の経験談を参考にして,頑張りすぎないで頑張ってください.

    1.吃 音の基本
    吃音を治すには基本的に吃音とい う病気をご理解ください。
     吃音は、生まれつきの恐怖を感 じやすい性格などの上に、子供が純粋にやりたいことをやっているのにそれをやらしてくれない、自分のことを認めてくれない、やりたいことをやると怒られて 恐怖を感じる、などがつもりつもったとき発症すると考えるのが一番合理的です。ほとんどが2歳のときに発症しますが、それには人類の進化の歴史が大きく関 係しています。

    2.幼 児の脳
     子供が産まれると、お子さまと お母様には、人類700万年の進化の歴史から、吃音を発症しやすい人間としての変化が起きています。
     人類が2足歩行を始めたため産 道が小さくなり、脳が完全に発達して生まれることが出来なくなりました。そのため恐怖を感じる脳部位(偏桃体など)は発達して生まれますが、我慢をする脳 部位(前頭葉)は未発達のまま生まれてきます。ですから、だから心に怒る欲求をおさえることができない、というか、そういう概念(能力)がないのです。だ から、大人がワガママと思うことは、純粋な心の底から起こる「やりたいこと」です。

    やりたいこと、欲求がそのままダイレクトにでてしまいます。それを十分 成長した人間(1.5歳くらいで話せて会話が成立するので)と大人が考えるのでワガママに見え、しつけのこと も頭にあるので注意します。注意しても収まりません。我慢脳がまだ発達してないからです。これが魔の2歳の原因のひとつです。この2歳で約70%の人が吃音を発症していま す。

    注意しても聞かないので怒ってそれをやめさせると言うことをしがちです。恐怖を感じる脳 部位は完成して生まれてきていますので、恐怖でなんとかワガママをやめさせることができますが、それがすぎると恐怖のあまり言葉がでなくなるのが吃音であ ると考えています。天敵から身を守る最適の方法は言葉を出さずに見つからないことですから。これが無意識層で、しかも、心の脳の成長期におこるので、一生 に深刻な影響を与えてしまいます。このことは幼児健忘期と呼ばれるときにおこるので覚えていることはありません。

    このことは生まれたての赤ちゃんがお腹をすかせて昼夜にかかわらず泣いてお乳を求めるこ とを思えば理解できると思います。まさかこれをワガママとは思う人はいないはずです。これが言葉を話し,普通に運動できるようになると一人前になっている と思って「ワガママ」だと勘違いするのです.

    3.母 親の脳
    一方、これも進化の過程で、子供を産むとお母さんにはホルモンの増減があり、お 母さんは不安を感じ自信をなくす ようにできています。原始時代以前の集団保育のなごりだと考えられています。他方では子供にたいする愛情が深まるとともに子供を守るために攻撃的になるよ うなホルモンが出ます.イライライライラしそれが子育てに協力的でない夫(一番の味方なのに)や、ワガママいっぱい(に見える)の子供にさえ向かってしま います。

    それが「不安な日々です」とか「後悔しきれません」などとお母さん自身にも向かってしまうのです。このような状況がこの時期、ある種のDNAをもった子供に加わると吃 音を発症したり、思春期に家庭内暴力や摂食障害など心の病気を発症する原因をかかえこんでしまったりします。このように2歳前後には吃音を発症しやすい条 件がそろっています。

    4.両 親の常識
    人間の常識の基本や人格の基本(ほとんど意識できない部分です)は、2歳くらいまでにで きあがります。感じ方、考え方、やる気、人にたいする接し方などの基本です。このことはお父さんやお母さんの今の常識や考え方、感じ方の基本、すなわち、 自分では意識できないが自分の行動基準がこの時期の育児環境でできています。だからお母さんやお父さんの常識は今お子さんが接しているような育児環境が子 供の時あって出来上がっているのです。この構造から、これが親から子へ、子からその子へと世代連鎖として延々と受け継がれています。だから子供が吃音を発 症したときは、親は自分の常識を見直す必要があります。これはあまりにも基本的な常識過ぎて、なかなか難しいのです。

    5.子 供の治し方
    だから吃音を治すためには
    1)子供を成長段階の目線(子供目線)でみること
    2)子供を認めてあげること
    3)子供をほめてあげること
    4)やりたいことをやらしてあげること
    などを通じて生き生きハツラツとさせて上げることです。特に家庭において。4)は現実生活 とのすりあわせが難しいのですが,「良い子は問題児」と考えると少し気が楽になります。

    こういうことを通じて、子供が自分に自信を持つこと、このまま生活していて安心、などの 気持ちを持つことが大切です。もちろんこれらは無意識層のことですので、言葉で説明してもあまり意味はありません。体全体でそう感じるようになる環境が必 要なのです。そのためにはまずお母さんの心の充実が一番大切ですが、これも大変難しい問題です。

    上記のようなことができればいつの間にか普通にしゃべっている子供を発見できるはずで す.しかもやる気がある子供に育ちます。治すのではなく,環境を整えれば自然に治っていくのです.

    「やるきのある活発な子は悪い子から生まれる」,「悪い子が本当の良い子だ」,...な どどと思いながら,吃音のことは心配せずにお子さまとともにお母様も生き生きしてください。なかなか難しくて大変なことなのですが。

    このHPで述べる吃音発症の原理を理解して対策を立てることによって、これまで治し方の無かった 吃音がたくさん治っています。ですから原理に納得されれば、吃音を治すことさえ心の奥にしまい込んで、ともかく今の現実の中での子育てをなんとか楽しむ方 法を見つけてください。そして親子共々生き生きして幸せを感じる時間を多くしてください。このときHPの皆様の経験談がおおいに参考になると思います。読み切れないほどの情報があります。

    Hero

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    長い文にもかかわらず、丁寧に答えていただきありがとうございました。 悩む時間、後悔する時間をすべて、子供達と過ごす楽しい時間に変えていきたいです。 先日mailを送ったときよりも心が安定してきました。

    吃音に対してどんと構えるような、そこまで気にしないような、そんな自分になれた気がします。 過保護、そして口うるさくしてしまう自分を、いい意味の放任主義に変えたいと思います。 出来なかった竹馬も、こつをすぐ掴み、自信につながったようです。 たくさん褒めて、たくさん抱きしめて、頼ってもらえるような母親になりたいです。 まだ吃音の状態は良くありませんが土日もたくさん息子のしたいことをしました。 公園、ゲームセンター、自転車、弟が生まれて今までたくさん我慢していたようです。 学校へも行きたくないと泣いて、抱っこ抱っこと言ってきます。 でもそれでいい気がします。 素直になってくれているような気がします。

    園で言葉のことを友達に笑われ、そのことを先生にみんなの前で言ったようです。 すっきりしたのか今日の朝は行きたくないといいつつ泣かずに行けました。 言葉の教室は行きたくないと言っていますが、「き」が言えないなどまだ発音が未熟なため行き続けていいのか… 少し悩んでしまいます。

    heroさんのmailで前向きになれたのは本当に良かったと思います。 主人、家族、みんなで幸せな時間を、そして息子の安心して過ごせる家庭を、目指していきたいです。 またくよくよすることがあったらこのmailを読み返して、前向きに楽しい毎日を送れたら、と思います。

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    1ヶ月程前に相談させてもらいました。 AZです。

    heroさんにアドバイスいただいてから自分を変えよう!と思い、それでもなかなか上手くいかず体調が悪いのもあってイライラしてしまい、息子が難発になり… あ、わたしがイライラしていたからだ。 そういう空気を読んでるんだ。 だからダメなんだ。 ようやく気付くことができました。

    なので2週間ほど前から、前向きに明るくイキイキ優しいお母さんを目指して頑張っています。 息子はというと相変わらずの連発ですが、運動会の司会も頑張り、たくさん褒めることができました。 それからは毎晩晩御飯を食べず、やりたいゲームをやり、お風呂も入らず… といった感じです。

    好きなようにできているという面ではいいのかな、と思うのですが。 高熱が出ている様なものだと思って何でもやりたいように、と、見守っていますが、 寝る時間が0時と、かなり遅くなってしまって寝不足もあり保育園に行く時に行きたくないと泣くようになってしまいました。 ママ〜ママがいい。と。 まだあたしが心の中に住み着いていない、 安心できていない。 それは理解しています。

    なので抱っこして連れて行くのですが、 保育園休みたい。行きたくない。 と言います。 やりたいことをやれなかった これが心の問題の根本でもあると理解しているので、休ませてあげたほうがいいのかな、 とも思うのですが園の先生には休み癖がつくし、嫌がっても遅刻してでも連れてきてください。 園に来れば楽しく遊べています。 と言われて…

    確かにお友達とたくさん遊んで楽しそうです。 だからこそ寝る時間も保育園もどうしたらいいでしょうか。 ゲームをやりつつも22時には寝るとかして対応すればいいのか… 息子の好きなようにと考えても、いまいちどちらがいいのか…悩んでしまいます。 かなり、前向きな悩みなんです。 アドバイスいただけたら助かります。

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    AZさま

    > heroさんにアドバイスいただいてから自分を変えよう!と思い、それでもなかなか上手くいかず体調が悪いのもあってイライラしてしまい、息子が難発になり… あ、わたしがイライラしていたからだ。 そういう空気を読んでるんだ。 だからダメなんだ。 ようやく気付くことができました。 なので2週間ほど前から、前向きに明るくイキイキ優しいお母さんを目指して頑張っています。 息子はというと相変わらずの連発ですが、運動会の司会も頑張り、たくさん褒めることができました。

    その調子です.

    > それからは毎晩晩御飯を食べず、やりたいゲームをやり、お風呂も入らず…

    ご飯を食べないとおなかが減ってくると思うのですが?

    > といった感じです。好きなようにできているという面ではいいのかな、と思うのですが。 高熱が出ている様なものだと思って何でもやりたいように、と、見守っていますが、 寝る時間が0時と、かなり遅くなってしまって寝不足もあり保育園に行く時に行きたくないと泣くようになってしまいました。 ママ〜ママがいい。と。まだあたしが心の中に住み着いていない、安心できていない。 それは理解しています。 なので抱っこして連れて行くのですが、保育園休みたい。行きたくない。と言います。

    寝る時間など何とか早くする方法はありませんか?知恵を絞ってください.

    > これが心の問題の根本でもあると理解しているので、休ませてあげたほうがいいのかな、 とも思うのですが園の先生には休み癖がつくし、嫌がっても遅刻してでも連れてきてください。 園に来れば楽しく遊べています。 と言われて…

    吃音に比べれば休み癖などないも同じです.もっと極端なことを言えば保育園に はいかなくても何も問題ないのですよ. 保育園の先生は来てくれないと困るので必ずこのように言います.

    人は立場立場でいろんなことを言いますが,そうダイレクトに理解しないで,子 供と自分が置かれている立場を中心に考えてください. 重要なことはは幼稚園が楽しいかどうかです.楽しいのなら何とかごまかしてい かせてあげてください.

    > 確かにお友達とたくさん遊んで楽しそうです。 だからこそ寝る時間も保育園もどうしたらいいでしょうか。 ゲームをやりつつも22時には寝るとかして対応すればいいのか… 息子の好きなようにと考えても、いまいちどちらがいいのか…悩んでしまいます。 かなり、前向きな悩みなんです。 アドバイスいただけたら助かります。

    「やりたいことを何でもやらせる」というのは,問題です. 吃音を治すためには,これまでの育児では心が傷ついているので,それを改める ことです.すなわち,基本的に年齢に合った正常な育児に戻すことです.ただ, 今は病気だからそれを考慮しながら正常な育児に近づけていくことです.

    だから,好きなようにさせることが吃音を治す方法ではありません.といって 叱っていうことを聞かすことも問題です. 今は吃音という病気ですから,少しは子供のやりたいことをやらしてあげてよい と思いますが,実際には現実生活があります.

    何とか子供の心を満足させながら現実に大きな影響を与えないように,知恵を 絞ってください.そして何とか生き生きさせてあげてください. それにこのような状況にあるのがそれほど長くないということも知っておくと少 し気が楽になると思います.

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    2017/2
    お久しぶりです。 去年の10月頃に相談させていただきました。 AZです。

    5月に下の子が生まれ、8月から吃音になった長男(6才)ですが、以前(2才)から吃音だったことを前通っていた園長先生から聞き、今更知りました。 情けない限りです。 話し始めは遅かったのですが、だんだん普通に話ししていたので気付きませんでした。 まあ本当に今更です。

    今はとにかく自分自身を変える、そのことに努めています。 10月からやっと吃音を理解できて頑張って来ました。 12月には少し難発があってもわりとスラスラと話せるようになって、吃音など忘れていました。 ですが、12月中旬に子供三人がインフルエンザになり、そのまま冬休み…… 自分自身気付いていたのですが、かなりストレスが溜まってしまって、子供がまた難発に…… 冬休みが終わる頃にはまた悪化してしまいました。

    なんとかストレスを減らそうと頑張ってみたのですが、一人になる時間も、ストレス発散も上手くできず、だんだん家にいるのが嫌だと思うようになってしまいました。 言うことを聞く、怒らない、、、、 自分がストレスを抱えきれなくなりました。 育児を楽しめない、家に居たくない。 イライラする。久しぶりの感覚です。 そして息子は幼稚園へ時々行きたがらなくなりました。 ママがいい、そう言います。 やっぱりなぁー。と思いました。

    理由は理解できています。 私が心の中に住み着いていない、以前のように不安でその心境に戻ったのだと思います。 ストレスを減らしたい、なんとしてでも自分の心を安定させたい。 お金も無くなって来たので夜に週2回ほどバイトに行こうかと思っています。 その方が子供と離れる時間もできますし、 人と関わる、話すことで、少しストレスが減るかな、と思います。 前の保育園に通っていた時も夜バイトに行っていました。 やはり知らない間に吃音て治るんですね。

    パパと過ごす時間もとても好きなので、任せても大丈夫かな、と思っています。 少し離れる、ストレスを減らす、このことが何よりも今の私に必要なことだと思います。 夫も隣に住む義母も賛成してくれています。 私は土日祝もいつも一人で子供たちを見ているので… そしてずっと働かないわけにもいかないし、いつか治って欲しいが、吃音を長い目で見ています。 長くなりましたが、寂しさよりも母の心の安定につきますよね? 私自身がストレスフリーなら、一緒にいる時優しい私でいてあげられたら、その方がずっといいと考えています。 自分の考えに自信がついて来ました。

    とにかくストレスフリーに楽しい毎日で! 間違っていたら指摘していただきたいです。 長くなりましたが、よろしくお願いします。

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    AZさま

    > 5月に下の子が生まれ、8月から吃音になった長男(6才)ですが、以前(2才)から吃音だったことを前通っていた園長先生から聞き、今更知りました。 情けない限りです。

    ピッタリ2歳だったのですね.不思議に吃音発症は2歳なのです.

    > 今はとにかく自分自身を変える、そのことに努めています。 10月からやっと吃音を理解できて頑張って来ました。 12月には少し難発があってもわりとスラスラと話せるようになって、吃音など忘れていました。 ですが、12月中旬に子供三人がインフルエンザになり、そのまま冬休み…… 自分自身気付いていたのですが、かなりストレスが溜まってしまって、子供がまた難発に…… 冬休みが終わる頃にはまた悪化してしまいました。

    吃音との因果関係がよくわかると思います.みんなこうなのです.

    > 言うことを聞く、怒らない、、、、 自分がストレスを抱えきれなくなりました。 育児を楽しめない、家に居たくない。 イライラする。久しぶりの感覚です。 そして息子は幼稚園へ時々行きたがらなくなりました。 ママがいい、そう言います。 やっぱりなぁー。と思いました。

    理屈ではわかっていてもそうはできない.皆さんそうです.

    > そして息子は幼稚園へ時々行きたがらなくなりました。

    というふうに,吃音を治さない方向に全体が進んでしまうのです.

    > ストレスを減らしたい、なんとしてでも自分の心を安定させたい。 お金も無くなって来たので夜に週2回ほどバイトに行こうかと思っています。 その方が子供と離れる時間もできますし、 人と関わる、話すことで、少しストレスが減るかな、と思います。 前の保育園に通っていた時も夜バイトに行っていました。 やはり知らない間に吃音て治るんですね。

    その通りです.でも無理をせずに少しづつ.

    > パパと過ごす時間もとても好きなので、任せても大丈夫かな、と思っています。 少し離れる、ストレスを減らす、このことが何よりも今の私に必要なことだと思います。 夫も隣に住む義母も賛成してくれています。
    私は土日祝もいつも一人で子供たちを見ているので… そしてずっと働かないわけにもいかないし、いつか治って欲しいが、吃音を長い目で見ています。 長くなりましたが、寂しさよりも母の心の安定につきますよね? 私自身がストレスフリーなら、一緒にいる時優しい私でいてあげられたら、その方がずっといいと考えています。 自分の考えに自信がついて来ました。 とにかくストレスフリーに楽しい毎日で!

    その通りです.でも自分を責めないようにしてください.逆効果になりますから. この状態はあっという間に過ぎ去ってしまいますので,この厳しい状態を逆に楽 しんでやろう,という心境になれば少しは楽になれると思います.

    hero

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    2017/2
    AZです。

    息子は今朝、泣きながら学校に行きたくない。 お友達がいない、なんて言いながら先生に抱えられて登園しました。 休ませてあげたら良かったかな、と少し後悔してます。 いつも頑張ってるから。 認めてあげたくて。 でも、先週も一日休みました。 もうすぐ卒園式の時期です。 練習も始まっています。

    休ませない方がいいと判断し、学校に行けばお迎えの時はニコニコなので多少嫌がっても送りました。 今週は月火水木登園しました。 学校を休みたいとか、お昼に迎えに来てと言っていましたが、大丈夫!息子なら行けるさ!と前向きに送りだしました。 前向きに送り出したのに悩む自分がいます。 休ませてもいいのかな、 もうすぐ小学生になるし、、、

    学校に何の意味があるの?なんて聞く息子です。 小学校目前のこの時期、休むことをheroさんはどう思われますか? 幼稚園のこの歳、一日休んだくらいでどうってことない、そう思う自分もいるのですが。 真面目に卒園式の練習行ってもらわなきゃなんて考えてしまう自分もいます。

    とにかく今日はいっぱい褒めて、認めて、 彼をイキイキできるようにさせてあげたいのですが。 吃音が少し落ち着いたと思ったらまたこれです。 とにかくイライラせずに楽に考えたいのですが。

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    AZさま

    > 息子は今朝、泣きながら学校に行きたくない。 お友達がいない、なんて言いながら先生に抱えられて登園しました。 休ませてあげたら良かったかな、と少し後悔してます。

    後悔なんかする必要はありません.最高の判断です.

    > いつも頑張ってるから。認めてあげたくて。

    認めてあげるとは子供の言うことを聞くことではありません.行きたくないのに 頑張っていけるようになっている.帰ってきたらほめてあげればよいのです.

    > でも、先週も一日休みました。 もうすぐ卒園式の時期です。 練習も始まっています。 休ませない方がいいと判断し、学校に行けばお迎えの時はニコニコなので多少嫌がっても送りました。 今週は月火水木登園しました。

    これでよいのですよ.これを機会にしてほめて頑張ったことを認めてあげれば.

    > 学校を休みたいとか、お昼に迎えに来てと言っていましたが、大丈夫!息子なら行けるさ!と前向きに送りだしました。 前向きに送り出したのに悩む自分がいます。 休ませてもいいのかな、 もうすぐ小学生になるし、、、

    休みたいときには適当に休ませればよいし,休みたくても無理していかせればよ いし.そんなに悩むことではないと思います.

    > 学校に何の意味があるの?なんて聞く息子です。

    答えてあげてください.子供の目線で.難しいでしょうけどこれが大切です.お 母さん自身も相当考えないと答えられないと思います.

    > 小学校目前のこの時期、休むことをheroさんはどう思われますか?

    休んだって何の問題もないと思います.無理していっても何の問題もないと思い ます. 無理していっても結構楽しくやっているのなら,お母さんと離れたくないだけで す.離れても安心できる心が十分育ってないだけの話です. ポイントはそこです.

    > 幼稚園のこの歳、一日休んだくらいでどうってことない、そう思う自分もいるのですが。 真面目に卒園式の練習行ってもらわなきゃなんて考えてしまう自分もいます。

    できれば自分が思っている正しい方向に進んでもらいたい,と思っているのでは ないかと思います.そうだと自分が悩まなくてよいので.人それぞれ違います.

    幼稚園にいってもなやみ,休んでも悩み,これでは身が持ちません. お気持ちはよくわかるのですが,第三者から見るとまるで何とか自分が悩むこと がないのかと一生懸命になって探しているように見えます. そしてこれが結果的に息子をいつまでも吃音にしておきたいという努力になって しまっています.

    おそらくお母さんのお母さんもこのように悩んでいたのではないかと思います. 心配で不安でいろんなことを指示していたかもしれません. だから,自分の決定には不安で誰かにそれでいいのだと言ってもらわないと安心 できないのでしょう.

    世の中に正解なんてものはありません.その場その場で最適だと思って決定した らそれが正しいやり方です.「その都度よい決定をしている」 と思って自信を持ってください.子供は自分で育っていきます.

    > とにかく今日はいっぱい褒めて、認めて、 彼をイキイキできるようにさせてあげたいのですが。 吃音が少し落ち着いたと思ったらまたこれです。

    最高に良い方向に動いているのにそちらを見ないと.いろんな問題があるのが正 常です.その中でイキイキする方法を見つけてください.非常に難しいのですが.

    > とにかくイライラせずに楽に考えたいのですが

    これが第一です.

    お母さんのあるべき子育ての姿を,もう一度現実に引き戻して考えてください. 全体的に非常にうまくいっているようです.そこで悩んでいるなんて.いや悩む ことは正常でいっぱい悩んでください. ただ,うまくいっているなかの小さな悩みです.それに気が付いてください.そ して何よりもお母さんが自信をもってイキイキしてください.



  3.  祖父が強めの吃りがあり、父親も小学4年生頃まで吃りがありました。
  4. 2017/1/7
    こんばんは。 初めて相談させて頂きます。 4歳7ヶ月の長男ですが、1年半近く吃りの状態が続いています。

    妹(1歳9ヶ月)が産まれ、妹に手がかり、長男を怒ってばかりいたせいかなと思います。妹は生後3週間で入院したり、1歳3ヶ月でも入院したりして、その度に長男は私の母にみてもらってました。
    妹が産まれてすぐの時は、それまで子供を叩く親なんて信じれない!と思っていた私が何回か手をあげてしまった事もあります。それは今ではとても反省し、叩かないようにしてはおりますが、長男も、怒って私を叩いたり蹴ってきたりするのでイラッとして、つい怒りすぎる事も多々あります。お尻をペンペンしたり。

    今でも、怒ってはいけないと思いながらも毎日の生活に追われ、仕事もしているので朝も早く早くと急かし、帰ってからもなかなか家事に追われて構ってあげていないのもいけないと思っております。
    とても気になるのが、小さい頃から私のお腹(おへそ)を触るのが大好きで、今でも寂しくなったり、夜中や起きた時などは必ず触ってきます。私もなるべく触らせてやるようにはしていますが、気持ち悪いときもあり、やめて!と強く言ってしまったりしてしまいます。

    もうすぐ5歳になりますが、抱っこ抱っこ??と言ってきて、下の子を抱っこしていると、いっつもYちゃんばっかり抱っこして?、意地悪?!と言ってきたりもします。抱っこもあまりしてあげれてないのでそれでも甘えれてなくて、吃りが出たりしているのでしょうか?なるべく最近は、抱っこ出来る時はするようにはしていますが、後でね?と言ってしまう事も多々あります。

    朝起きた時も、毎日、お母さん大好きよ!と何回も何回も言ってきます。サイトを見て、お母さん大好き!は注意!と書いてあったのでとても心配しています。本当に毎日何回も言ってきて、私もその度にお母さんも大好きよと言うのですが、大好き!と言われる度に、さみしいのかな?ストレス抱えてるかな?ととても心配になります。 怒らないように日々気をつけていますが、吃りが少し良くなるとまた怒ってしまったりして、悪循環の繰り返しです。4ヶ月前位に一週間ほど吃りが治った事がありましたが、またすぐに吃るようになりました。

    私が悪いのは分かっておりますが、何をストレスに感じているのか、具体的にどうしてあげればよいのか本当に悩んでおります。吃り始めた日の事はあまり覚えがなく、気付いたら吃りがあり、一時期は、ここここここれねー、ではなく、こーこーこーこー、と伸ばすようになった事もあります。

    元旦の日にトイレで、お腹が痛くて、お腹を押さえながら、ここがピクピクするにー、と言ったあとで、「おかあさーん、しゃべり方がなおった!」と言い、びっくりしました。その後もすぐ吃っていましたが、自分のしゃべり方が吃っていると気付いているのだと思い、気付くとなかなか治らないと書いてあったので、私もまた焦りだしています。言葉の教室などに行ったりはあまりしたくないので、なんとか母である私や、父親が気を付けて治してやりたいのですが、どうすればいいのでしょうか?

    ちなみに、祖父が強めの吃りがあり、父親も小学4年生頃まで吃りがありました。 アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いします。

    -----------------------------------------------------------
    YM さま

    > 4歳7ヶ月の長男ですが、1年半近く吃りの状態が続いています。

    典型的な吃音発症時期です. 本当に申し合わせているのではないかと思うくらい2歳くらいで発症します.

    > ちなみに、祖父が強めの吃りがあり、父親も小学4年生頃まで吃りがありました。

    吃音になりやすい繊細などのDNAを受けついてきているようです.このようなお子さ んには,特に2歳前後には,非常に気を付けた子育てが必要です.

    > 妹(1歳9ヶ月)が産まれ、妹に手がかり、長男を怒ってばかりいたせいかなと思います。妹は生後3週間で入院したり、1歳3ヶ月でも入院したりして、その度に長男は私の母にみてもらってました。
    > 妹が産まれてすぐの時は、それまで子供を叩く親なんて信じれない!と思っていた私が何回か手をあげてしまった事もあります。それは今ではとても反省し、叩かないようにしてはおりますが、長男も、怒って私を叩いたり蹴ってきたりするのでイラッとして、つい怒りすぎる事も多々あります。お尻をペンペンしたり。

    大変でしたね.この時期ほとんどのお母さんはこうです. 第一反抗期と妹の誕生,これも多くの吃音発症者の場合とにています.人類の 700万年の歴史から言って子供が誕生すると母親がイライラするようになってい ます.そこに魔の2歳です.一番吃音を発症しやすい状況がそろうようになって います.

    > 今でも、怒ってはいけないと思いながらも毎日の生活に追われ、仕事もしているので朝も早く早くと急かし、帰ってからもなかなか家事に追われて構ってあげていないのもいけないと思っております。

    本来はこの時期叱ることはなくて教えることだけなのですが.教えてもすぐ覚え られませんので根気づよく教えるしかありません.しつけという頭があるのでこのことに気が付けません.学校でならったらことがすぐ自分の身についたかどうかを考えてみてください.

    子供は子供の時間で生きています.それを尊重しながら大人の時間とのすり合わ せをするのは大変なことです.ですが,一度,子供にはその成長段階にあった時間や常識があると考えてみてください.何とか前もってそれを考えながら計画を 立ててください.

    > とても気になるのが、小さい頃から私のお腹(おへそ)を触るのが大好きで、今でも寂しくなったり、夜中や起きた時などは必ず触ってきます。私もなるべく触らせてやるようにはしていますが、気持ち悪いときもあり、やめて!と強く言ってしまったりしてしまいます。

    おへそを触ることがお母さんと一緒にいて癒されるときなのですね.唯一,心の 安心を得られることなのでしょう.たぶんその時期に心のどこかに不安感があったのだと思います.そういうことを理解して,これでお母さんの心も充実すれば 最高なのですが.

    お母さんが心の中に住み込めばこういうことも少なくなるはずですが.

    > もうすぐ5歳になりますが、抱っこ抱っこ??と言ってきて、下の子を抱っこしていると、いっつもYちゃんばっかり抱っこして?、意地悪?!と言ってきたりもします。抱っこもあまりしてあげれてないのでそれでも甘えられてなくて、吃りが出たりしているのでしょうか?なるべく最近は、抱っこ出来る時はするようにはしていますが、後でね?と言ってしまう事も多々あります。

    1歳くらいでできるべき愛着がうまくいってなくてお母さんが心の中に住み着いていないこともあるようです. 一方で妹にお母さんを取られたとも感じているようです.だから,お母さんから 離れられないのですね.何とかそうでないことを体で示して納得させてあげてく ださい.本当は「抱っこ」そのものや「おへそ」はどっちでもよいのだと思います.

    > 朝起きた時も、毎日、お母さん大好きよ!と何回も何回も言ってきます。サイトを見て、お母さん大好き!は注意!と書いてあったのでとても心配しています。本当に毎日何回も言ってきて、私もその度にお母さんも大好きよと言うのですが、大好き!と言われる度に、さみしいのかな?ストレス抱えてるかな?ととても心配になります。

    お母さんは良く怒るし不機嫌だし,怖くて自分から去っていくようで心配でしょうがな いのでしょう.さみしいのではありません.お母さんがほしいのです.お母さん に自分の方を向いていてほしいのです.

    > 怒らないように日々気をつけていますが、吃りが少し良くなるとまた怒ってしまったりして、悪循環の繰り返しです。4ヶ月前位に一週間ほど吃りが治った事がありましたが、またすぐに吃るようになりました。

    治った時になにがあったのでしょうか?そこに吃音の原因を見つけるヒントがあります.心の深いところの満足が得られているはずです.怒らないと吃らない,怒ると吃る,吃音の一原因が明確に表れています.

    > 私が悪いのは分かっておりますが、何をストレスに感じているのか、具体的にどうしてあげればよいのか本当に悩んでおります。吃り始めた日の事はあまり覚えがなく、気付いたら吃りがあり、一時期は、ここここここれねー、ではなく、こーこーこーこー、と伸ばすようになった事もあります。

    覚えているような特別な出来事がきっかけで吃り始めることもありますが,吃音の原因は実際はその前にあります.だいたいお母さんやお父さんの常識が子供の 内面の成長段階にあっていないということです.だから,お母さんたちはそれを自覚することができません.親にとってはごく普通で当たり前で正しいと考えていることです.子供 の目線に立ってみてください.

    > 元旦の日にトイレで、お腹が痛くて、お腹を押さえながら、ここがピクピクするにー、と言ったあとで、
    > 「おかあさーん、しゃべり方がなおった!」と言い、びっくりしました。

    ちょっと何を意味しているか分かりませんが,重要な情報なので心にとめておいてください.

    > その後もすぐ吃っていましたが、自分のしゃべり方が吃っていると気付いているのだと思い、気付くとなかなか治らないと書いてあったので、私もまた焦りだしています。

    「気づく気づかない」と,治らないとは関係がありません.そのような間違った知識を捨ててください.もし吃っていて気づかないならば,そちらの方が別の面で問題です.気が付いていて正常です.こんな間違って情報に振り回されると,それが お母さんの態度に出て,それこが吃音を治りにくくします.

    > 言葉の教室などに行ったりはあまりしたくないので、

    行ってもよいのですが,吃音は言葉問題として出ますが言葉の病気ではありませんので,心のケアーをしてくれる言葉の教室でないとうまくいきません.それに,吃音原因は育児環境が主ですから,言葉の教室にすべてを期待するのは問題です.プラスになることもあることはあるはずです.

    > なんとか母である私や、父親が気を付けて治してやりたいのですが、どうすればいいのでしょうか?

    一番大切なことはお母さんやお父さんが今の生活に満足することです.幸せを感 じることです.心の安定を得て充実感をえることです.お父さんにもお母さんの 実情を話して,お母さんの心のケアーに気を付けてもらってください.

    > アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いします。

    子供の成長段階に応して必要な育児環境を作ることに失敗しているようです.1 歳までの愛着養成,2歳では原則として,やりたいことをやらしてあげて主張さ せて,イキイキさせてやることなどです.
    お母さんとの関係が一番大切です.安心してお母さんから離れられるように,お母さんは子供のことをいつも考えていることを態度で示してください. そして子供を認めて,ほめて,喜んでやってください.時々頼りにしてあげてく ださい.そしてお母さんもそれに充実感を感じてください.これが一番大切です.

    そうすれば吃音は治っていくはずです.吃音になった原因を取り除いていますから. 吃音を治すとは,心の問題に気を付けた適切な子育てそのものなのです.

    -----------------------------------------------------------
    ご返信いただきましてありがとうございます。

    息子が産まれ2歳前後までは、息子が可愛くて可愛くて怒ったりしたこともありませんでしたし、手のかからない子で、やんちゃを言ったり大泣きして暴れたりもせず、魔の2歳児という時期もあまり感じませんでした。 しかし、母乳の手入れに行ったとき、泣いたらすぐお乳を飲ませていたため、お乳を飲ませすぎ!赤ちゃんにすごくストレスがある!ちゃんと泣かさないといつか爆発するよ!と先生に言われた事があります。これもまたどもりとも関係があるのでしょうか?

    2人目を妊娠した時につわりがひどすぎて寝たきりだったため、おばあちゃんやお父さんに任せっきりの時期があり、2人目が産まれたと同時に、怒ることも増えた様に思います。 今、娘が1歳10ヶ月で大切な時期との事ですが、怒ったりすることも多々あります。娘もまた、どもりがでたりするのでしょうか?娘への影響も心配です。息子とは反対で少し手のかかる子で、大泣きしてひっくりかえったり叩いたり、兄を噛んだりもします。

    怒るのではなく、教えるとの事、分かりやすくなるべく子供の立場になり怒るのも少なくなってきたように思います。
    どもりが始まり1年半ほど過ぎ、4月から年中になりますので、いつ治るのかとても不安になってしまいます。 あまり、他にどもりのある子と出会った事がなく、不安です。

    -----------------------------------------------------------
    YM さま

    > ご返信いただきましてありがとうございます。
    >
    > 息子が産まれ2歳前後までは、息子が可愛くて可愛くて怒ったりしたこともありませんでしたし、手のかからない子で、やんちゃを言ったり大泣きして暴れたりもせず、魔の2歳児という時期もあまり感じませんでした。

    吃音になりやすい性格の一つです.おとなしくてよい子は要注意です.

    > しかし、母乳の手入れに行ったとき、泣いたらすぐお乳を飲ませていたため、お乳を飲ませすぎ!赤ちゃんにすごくストレスがある!ちゃんと泣かさないといつか爆発するよ!と先生に言われた事があります。これもまたどもりとも関係があるのでしょうか?

    少しは関係ありますが基本的にないと思います.でも赤ちゃんにとっては泣くことも大切な仕事です.

    > 今、娘が1歳10ヶ月で大切な時期との事ですが、怒ったりすることも多々あります。娘もまた、どもりがでたりするのでしょうか?娘への影響も心配です。息子とは反対で少し手のかかる子で、大泣きしてひっくりかえったり叩いたり、兄を噛んだりもします。

    吃音になりやすい資質を持った子供に2歳の時にストレスがかかると吃音を発症 します.おそらく大丈夫だと思いますが一応注意してください.

    > 怒るのではなく、教えるとの事、分かりやすくなるべく子供の立場になり怒るのも少なくなってきたように思います。

    その調子です.

    > どもりが始まり1年半ほど過ぎ、4月から年中になりますので、いつ治るのかとても不安になってしまいます。
    > あまり、他にどもりのある子と出会った事がなく、不安です。

    このように不安を感じやすいのが吃音になりやすい資質の一つです. 不安を感じていればそれだけ治りにくくなります.お母さんの心に余裕がなくな るしお母さんが生き生きできないからです.

    治ることを信じてしまって前向きに明るくなってください.「治らなかったときは治らなかったとき」と思ってしまうのも,治すための良い方法です.


  5.  ホームページの幼児の吃音を読んで、吃音を発症しやすい母子の性格にぴったり当てはまっています。
  6. この相談は世代連鎖を彷彿させるもので,お母さんの幼児時代のようすが瞼に浮かぶようです.

    ヒロ様

    こんにちは。Tと申します。 2才半の息子の吃音でご相談があります。

    ホームページの幼児の吃音を読んで、私の心配性で真面目で完璧主義な性格、 息子の繊細で聞き分けがよく、頭がいいところ、吃音を発症しやすい母子の性格にぴったり当てはまっています。 そして原因として考えられることも、思い当たることだらけでした。

    9月末(息子2才2ヶ月)に妹が産まれましたが、ほとんど赤ちゃん返りもなく、いい子だったこと、 今まで言い聞かせればわかってくれていたので、子供の欲求は無視して、親の目線から見てダメなものはダメ!とよく言ってしまっていたと思います。

    さらに、保育園に通っているのですが、11月頃に給食を好きなもの以外全く食べない日が何回かありました。 保育園の方針は完食なので、先生からもう少し家でも嫌いなものに挑戦するよう注意を受け、そこから急に食事の躾を厳しくしました。 (今は保育園では完食できていますが、躾のおかげかはわかりません)

    そしてさらに11月末頃から、保育園の送り迎えで私が保育園にいる時だけ、お友達に手を出してしまうようになりました。 保育園の先生に相談すると、私がピシッと叱らないから悪いことだとわかっていないかもしれないと言われ、そこも厳しく叱るように変えました。 私の叱り方がいけないんだ、とプレッシャーを感じ、その辺りから家でも少しでもワガママを言えばピシッと叱るようになりました。

    吃音に気づいたのは12月中旬(動画を見返すと11月中旬にも軽い連発をしていました)、息子の名前はつばさと言うのですが、 「つつつつつつつばさが〜」とか、「パパパパパパ、パパは〜」となり、変だなぁと感じ始めました。 ただ私も主人も吃音について全く知識がなく、焦って喋ってるからかなぁと軽く考えていました。 保育園の先生に聞いても、頭と口の発達がバラバラなので、この時期を過ぎればペラペラ話すようになりますよ、と言われ、むしろ楽しみだなぁ!と思っていたくらいでした。

    しかし1週間もしないうちにどんどんひどくなり、難発と言うのでしょうか、 「つばさ」と言いたいときに、声にならない「つ」の音「ts〜〜〜」と顔を真っ赤にして言おうとしても結局言えないという状況になり、他の言葉もどんどん言えなくなってしまいました。

    そこではじめて、これはおかしいんだと気付き調べ始め、吃音ドットコムにたどり着き愕然としました。 激しく後悔し息子に申し訳ないと涙し、絶対に治してあげようと決意。 ホームページに書いてあるように、叱らない、躾もほとんどしない、要求にはできる限り応え、笑顔を心がける、を徹底しました。 愛情を伝えるのは今までもやっていましたが、今まで以上に伝えました。

    そこから現在で1ヶ月ほど経ちますが、今のところ何の変化もないように感じます。むしろ言えない言葉が増えているかもしれません。 言葉以外の面でも、元々ママっ子で甘えん坊なので、変わらないように感じます。 少し抱っこやイヤイヤが増えたかな、気のせいかな、くらいです。

    息子は吃音をはっきりと自覚していて、言えないとわかった言葉は避け、頑張って言おうとすることもありますが、 なんとか言えることもあれば、やっぱり言えず悲しそうに「わかんない。。」と言ったりします。 ここ何日かはどの言葉を発するのも臆病になっているようです。 今の症状としては、た行ま行ば行ぱ行は不得意でほぼ難発、あ行が得意ですがたまに連発、ほかの行は難発や連発が出ることがあるという感じです。

    そんなにすぐには改善しないとは思うのですが、全く変化が見られないので、本当に治るのだろうかと不安です。 言いたい言葉が出ず辛そうで、日に日に言葉数も減り、早く治してあげたいと焦ってしまいます。 母が前向きでいなければいけないのに、絶対治してあげようと決意した頃の前向きな気持ちも薄れています。

    吃音を長年研究している先生(都築澄夫先生)が、連発、伸発のうちに対応を間違えると、より重症な難発になってしまい、 治るのに時間がかかったり、自覚することで治りにくくなると言っていました。 これは本当なのでしょうか?

    難発に達してしまっても治ったお子さんの例はありますか? そもそも2才で難発になるお子さんはいるのでしょうか? どのような経過をたどりよくなるのでしょうか?

    Q&Aを読んでいると、連発のお子さんが多いようなのと、躾などを変えたらすぐに効果が出てきたという例が多かったのでとても心配です。

    とても長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。

    -------------------------------------------------------------
    T さま

    > こんにちは。Tと申します。
    > 2才半の息子の吃音でご相談があります。

    ピッタリ吃音発症年齢.申し合わせたようにこの年齢で発症します.

    > ホームページの幼児の吃音を読んで、私の心配性で真面目で完璧主義な性格、
    > 息子の繊細で聞き分けがよく、頭がいいところ、吃音を発症しやすい母子の性格に ぴったり当てはまっています。
    > そして原因として考えられることも、思い当たることだらけでした。

    典型的な状況のようです.これはこのHPの多くの経験談や理論が役に立つことを表しています.

    > 9月末(息子2才2ヶ月)に妹が産まれましたが、ほとんど赤ちゃん返りもなく、いい子だったこと、
    > 今まで言い聞かせればわかってくれていたので、子供の欲求は無視して、親の目線から見てダメなものはダメ!とよく言ってしまっていたと思います。

    この年齢でいい子は要注意.言い聞かせてわかるのも要注意です.お母さんは楽なのですが.
    一生人の言うことをよく聞くいい子になって,自分を主張できずに誰かに指示してもらわないと不安を感じ,やる気の起きにくい自信のなさが心の奥底に住み着いている人になる可能性があります.

    > さらに、保育園に通っているのですが、11月頃に給食を好きなもの以外全く食べない日が何回かありました。
    > 保育園の方針は完食なので、先生からもう少し家でも嫌いなものに挑戦するよう注意を受け、そこから急に食事の躾を厳しくしました。
    > (今は保育園では完食できていますが、躾のおかげかはわかりません)

    躾ということばは「将来立派な社会人になるために強制してもよい」の意味が含まれています.躾の本質は教えることです.教えてもすぐには身につかないのが普通です.教えて簡単に身につくのなら学校ではすべての人が天才ということです.先生も楽です. 躾や教育の本質は,自ら進んでやりたくさせることです.大変難しいことなのですが.

    好き嫌いをなくすことで心の健全な成長を阻害してしまっています.好き嫌いより心の健全な成長のほうが何倍も大切なはずですが.心は目に見えませんからついついこうなってしまいます.

    > そしてさらに11月末頃から、保育園の送り迎えで私が保育園にいる時だけ、お友達に手を出してしまうようになりました。

    > 保育園の先生に相談すると、私がピシッと叱らないから悪いことだとわかっていないかもしれないと言われ、そこも厳しく叱るように変えました。

    > 私の叱り方がいけないんだ、とプレッシャーを感じ、その辺りから家でも少しでもワガママを言えばピシッと叱るようになりました。

    保育園の先生の言うことは逆です.お母さんが保育園にいるときなぜ手を出すのか?お子様の心を推測したことはありますでしょうか?

    それに,次のようにも考えることができます.
    食事や手を出すことなど保育園での出来事は保育園の先生がうまく収めるのが仕事だと思います.すなわち教えることだと思いますが.完食が保育園の方針ならば,保育園がそのようにする環境を整えなければならないのですが.なぜ,保育園の先生はピシッと叱って悪いことをやめさせないのでしょうか?
    保育園の先生の言うことも一理あるのは確かですが,極端なことを言うならば「私たちが何もしなくても保育園の方針に従える子供に育ててください.そういうお子さんだけを保育園に入れます.私たちが楽ですから」と言っているようなものです.保育園っていったい何をするところなのでしょうか?

    先生の言うことや他人の言うことをそのままうのみにしないでください.まじめなことはいいことなのですが,まじめすぎのように感じます.先生のように世に模範を示したり指導したりする人はこのように言うのが仕事なのです.言わなくてはいけないのです.自分の子供の場合,できるかどうか,するべきかどうかは別にして.

    > 吃音に気づいたのは12月中旬(動画を見返すと11月中旬にも軽い連発をしていました)、息子の名前はつばると言うのですが、
    > 「つつつつつつつばるが〜」とか、「パパパパパパ、パパは〜」となり、変だなぁと感じ始めました。

    > また、その後の息子の状態ですが、2日ほど前から話し始めの文字の音が出ず口をパクパクさせるような症状が出ております。言えない言葉も増えています。

    吃音の症状はこのようなものです.ごく普通の症状です.そういう意味では標準的な吃音です.

    > ただ私も主人も吃音について全く知識がなく、焦って喋ってるからかなぁと軽く考えていました。
    > 保育園の先生に聞いても、頭と口の発達がバラバラなので、この時期を過ぎればペラペラ話すようになりますよ、と言われ、むしろ楽しみだなぁ!と思っていたくらいでした。

    吃音が分かってないとこうなります.専門家の先生でもこうです.だから,このHPをボランティアで開いています.一生苦しむ人をなくしたいからです.「吃音の苦しみ」を読んでみてください.苦しみの本質が分かりますから.

    > しかし1週間もしないうちにどんどんひどくなり、難発と言うのでしょうか、
    > 「つばる」と言いたいときに、声にならない「つ」の音「ts〜〜〜」と顔を真っ赤にして言おうとしても結局言えないという状況になり、他の言葉もどんどん言えなくなってしまいました。

    吃音は言葉を言おうとしてもどうしても言えないことです.認識できる意志は言おうとするのですけど,脳の深いところが「言葉を出してはダメ,命の危険にあう」という,天敵がいっぱいいた時代を反映した,人類700万年の進化の歴史からきていると考えています.だからごくお子様の吃音はごく普通の状態です.

    > そこではじめて、これはおかしいんだと気付き調べ始め、吃音ドットコムにたどり着き愕然としました。

    いろいろ思い当たることがあったと思います.納得できることも多いと思います.ということはこのHPの皆様の体験が役に立つということです.

    > 激しく後悔し息子に申し訳ないと涙し、絶対に治してあげようと決意。
    > ホームページに書いてあるように、叱らない、躾もほとんどしない、要求にはできる限り応え、笑顔を心がける、を徹底しました。

    その通りなのですが,少し当たり前と思っていることを考え直してください.
    躾は教えることです.それも自分からやりたくなるように.学校の先生が一番苦労するところです.
    叱るは,悪いことだとわかっていることをやった時することです.だから,叱る前に悪いことだということを教える必要があります.大人が悪いと思うことをやったから叱るというのは,少し飛びすぎです.ある程度はしょうがないのですが躾ではこれをしがちです.しすぎると問題です.

    > 愛情を伝えるのは今までもやっていましたが、今まで以上に伝えました。

    基本的に言葉で伝えても伝わらないと思っていてください.そこまでまだ成長してないのです.また,この年齢ではこれも人類進化の過程から来たことで,我慢脳が成長してません.だからワガママという概念がなく,あるのは純粋な心からの欲求だけです.純粋な欲求を無理やり抑えてしまっていたのです.

    それと完全に成長した大人の世界との融合をどのように図っていくのか?親が四苦八苦するときです.お子様が魔の2歳児でお母さんが四苦八苦する状態が正常なのです.

    > 息子は吃音をはっきりと自覚していて、言えないとわかった言葉は避け、頑張って言おうとすることもありますが、
    > なんとか言えることもあれば、やっぱり言えず悲しそうに「わかんない。。」と言ったりします。
    > ここ何日かはどの言葉を発するのも臆病になっているようです。
    > 今の症状としては、た行ま行ば行ぱ行は不得意でほぼ難発、あ行が得意ですがたまに連発、ほかの行は難発や連発が出ることがあるという感じです。

    吃音の典型的な症状です.そういう意味では吃音者として正常です.吃音者は一般的に賢いからこうなりがちです.言葉の症状のことはあまり気にしないでください.言葉の病気ではありませんから.

    > そんなにすぐには改善しないとは思うのですが、全く変化が見られないので、本当に治るのだろうかと不安です。
    > 言いたい言葉が出ず辛そうで、日に日に言葉数も減り、早く治してあげたいと焦ってしまいます。
    > 母が前向きでいなければいけないのに、絶対治してあげようと決意した頃の前向きな気持ちも薄れています。

    「絶対治してあげようと決意」は大切なのですが,吃音は心の問題です.一時横においてください.心の問題は無理すると逆効果になります. 「本当に治るのだろうかと不安」もわが子をいつまでも吃音にしておきたいという努力になります.

    「いづれ間違いなく治る」ことを信じて,ご自身の心を楽にしてください.お子様と一緒にいる幸せを感じてください.それがお子様の吃音を治す一番大切なことです.これが一番難しいのです.

    > 吃音を長年研究している先生(都築澄夫先生)が、連発、伸発のうちに対応を間違えると、
    > より重症な難発になってしまい、治るのに時間がかかったり、自覚することで治りにくくなると言っていました。
    > これは本当なのでしょうか?
    > 難発に達してしまっても治ったお子さんの例はありますか?

    吃音の本質は言葉が出せないことです.言葉の症状として出ますが原始時代が関係する心の病気です.言葉が出ないのにそれが分からない,自覚できないのは問題です. だから,難発で自覚しても何の問題もありません.難発でも連発でも大きな差はありませんからあまり気にしないでください.
    都築澄夫先生のおっしゃっている本質は「吃音の発見や対策は早ければ早いほど良い」ということに尽きると思います.心に与えるストレスは少なければ少ないほど良い,安心してイキイキできる環境が早くできればできるほどよいことですから.

    > さらにここ1週間ほど、夜中に悪夢を見ているような寝言を言ったり泣き出したりしています。
    > どんどん悪化している気がして、まだ何かストレスを除き切れていないのか、もしくは息子のストレスはもっと別のところにあるのか、方向性を間違えているのかと考えてしまいます。

    これも心の病気であることを表しています.別に悪化はしていません.吃音とはそういうものなのです.方向性がまちがっているとすると,それは子供のことよりお母さんの心を安定させることが大切だとういこです.大切な大切なお母さんの心が安定してなくて,どうして子供が安心してイキイキできるでしょうか?

    > そもそも2才で難発になるお子さんはいるのでしょうか?

    本研究所の調査では,申し合わせたように約70%が2歳で発症します.当然吃音の本質は難発です.その後発症する人もこの時期問題を抱えてその後のプラスアルファで発症すると考えています.2歳で発症するところまでいかなかっただけです.ぐれる,家庭内暴力,不登校,摂食障害などもこのころの育児環境が大きく関係しているようです.

    > どのような経過をたどりよくなるのでしょうか?
    > Q&Aを読んでいると、連発のお子さんが多いようなのと、躾などを変えたらすぐに効果が出てきたという例が多かったのでとても心配です。

    一言で言えるほど単純ではありません.すぐよくなる人もいますし,2,3年かかる人もいます.もっと長引く人もいます.心の体質と育児環境がさまざまだからです.HPに読めないほどの例をあげてありますから参考にしてください.そもそもこのHP以前は吃音を治す方法がなかったのですよ.

    吃音は生まれつきの心の体質に不適切な育児環境がくわわったとき発症します.それが起こりやすいのが2歳です.心体質はお母さんの性格のようなものです. 子供の我慢脳の未発達(魔の2歳),お母さんの脳内ホルモンの変化によるイライラ,第2子の誕生,子供の内面成長段階(だから脳の成長段階)の未理解,躾に対する間違った常識など発症条件がそろっています.

    心体質は変えられませんが,そのほかのものは理解したり勉強したり努力することで変えられます.そのためには,再度繰り返しますが,お母さんの心の安定が一番大切です.子供のためには,子供のことを一度脇に置いて(すなわちほっておいて),お母さんのことを考えることが大切なのです.お母さんが充実感を感じることが大切です.それが一番子供のためになります.

    だから,「絶対治してあげようと決意」は大切なのですが危険なのです.特に几帳面でまじめな方は.

    > 叱らない、躾もしない、要求には応える

    20年近く続くこのHPにはヒントがいっぱいですが,ときどき勘違いされている方がおります.治す方法は,「叱らない、躾もしない、要求には応える」と「子供の奴隷のようになること」ではありません.今までの間違った思い込みを直すことです.

    治し方のなかった吃音も,治し方の本質がわかっていっぱい治っています.おそらくこれ以外にはないはずです.治ることを信じて(これもお母さんの心の安定に大きく寄与します),お母さんや周囲の人たちが今の状況に幸せを感じ充実感を感じるようにくふうしてください.そしてそれがお子さんにしみこんで,お子さんの目が輝きイキイキ過ごすことができるようにしてあげてください.

    -------------------------------------------------------------
    ヒロ様

    早速のご返信、ありがとうございました。 吃音の症状が連発でも難発でも、気にすることはないと言っていただいて安心しました。

    そして、私の心を楽にして子育てを楽しむことが、一番大切なんですよね。 わかってはいたのですが、ヒロさんに再度はっきりと言っていただいて、やはりそこが大事なのだと実感しました。

    必ず治ると信じて、息子との毎日を楽しもうと思います。 ありがとうございました。

    T

    -------------------------------------------------------------
    ヒロ様

    こんにちは。 先日メールで相談させていただいたTです。 その後、苦しそうに話すことが少なくなり、難発が減って連発が主になっているようです。

    息子も苦しくないせいか、最初の文字を連発するものの楽しそうに話しています。 私もその楽しそうに話す様子を見て、前のように心配しすぎることもなく、前向きな気持ちで過ごせています。

    1つ、今どうしようか悩んでいることがあり、何か過去の事例やヒロさんのお考えをお聞かせいただけたらと思い、メールさせていただきました。 息子は保育園に通っていますが、ここ1週間ほど、保育園に行きたくないといい、私と離れる時は号泣しています。 今までは、たまに行きたくなさそうなことがあっても、泣くことはなく楽しく通っているようでした。 なので、急に号泣するようになってしまい戸惑っています。

    私が帰ってしまえば諦めて泣き止み、今まで通り過ごしているようですが、 吃音があるせいもあるのか、前よりも少し口数は少ないようです。 息子は寝る前に私の耳を触る癖がありましたが、吃音が出てからは日中でもよく触るようになり、 それは不安なときや怖いときのようです。

    なので、言葉が出ないことで不安が増えていて、私と離れたくないのかとか、 吃音が出てからは、保育園に行かない日も増えていたので、家にいたい気持ちが強くなったのか、 などと考えていますがわかりません。

    吃音が出てから、できるだけ息子の要求は受け入れるようにしているので、 この保育園に行きたくないというのも、受け入れた方がよいのでしょうか? 今育休中で仕事へは行っていないので、休ませることは可能です。 ただ普段の生活は変えない方がいいのか?や、保育園に行かせることに私が慣れているため、 毎日子ども2人を一日中見ていたら私の精神がきつくなって悪影響か? 間を取って一日置きに通わせようか?などと悩んでいます。

    人によるとは思うのですが、何かご助言がありましたらお聞かせください。 よろしくお願いします。

    T

    -------------------------------------------------------------
    Tさま

    > その後、苦しそうに話すことが少なくなり、難発が減って連発が主になっているようです。
    > 息子も苦しくないせいか、最初の文字を連発するものの楽しそうに話しています。
    > 私もその楽しそうに話す様子を見て、前のように心配しすぎることもなく、前向きな気持ちで過ごせています。

    その調子です.

    > 1つ、今どうしようか悩んでいることがあり、何か過去の事例やヒロさんのお考えを
    > お聞かせいただけたらと思い、メールさせていただきました。
    > 息子は保育園に通っていますが、ここ1週間ほど、保育園に行きたくないといい、
    > 私と離れる時は号泣しています。
    > 今までは、たまに行きたくなさそうなことがあっても、泣くことはなく楽しく
    > 通っているようでした。なので、急に号泣するようになってしまい戸惑っています。
    > 私が帰ってしまえば諦めて泣き止み、今まで通り過ごしているようですが、
    > 吃音があるせいもあるのか、前よりも少し口数は少ないようです。
    > 息子は寝る前に私の耳を触る癖がありましたが、吃音が出てからは日中でもよく
    > 触るようになり、<それは不安なときや怖いときのようです。
    > なので、言葉が出ないことで不安が増えていて、私と離れたくないのかとか、
    > 吃音が出てからは、保育園に行かない日も増えていたので、家にいたい気持ちが
    > 強くなったのか、などと考えていますがわかりません。

    そんなことはないと思うのですが,他人から見ますとお母さんは次から次へと不安になる要素はないかと探しているようにも見えます.おそらくお母さんのお母さんもそうだったのではないかと思います.そしていまそれを息子に受け継がせたく思っているように見えます.

    保育園問題に関しては誤解なさっている方が多く見られます.保育園に行きたくないや別れ際に泣く場合には次のような原因が考えられます.
    1)保育園がいや
    2)保育園より家にいるほうがよい
    3)言葉が出ないから保育園がいや
    4)お母さんと一緒にいたい
    5)お母さんから離れるとき不安を感じる

    1)から3)はメールからそうではないようです.4)はそうかもしれませんがそうだと保育園では安心していられないはずです.おそらく5)でしょう.お母さんがどこかに行ってしまいそうで不安なのです.言葉が出ないので不安ではなく,不安なので言葉が出ないのです.

    1歳くらいまでに成長する愛着というものがあります.お母さんが心の中に住み着いて安心していられる状態です.愛着がうまくいくと自分からお母さんから離れることができるようになります.いつもお母さんが心の中にいるので安心して過ごせるからです.ここに不十分さがあるように思えます.

    > 吃音が出てから、できるだけ息子の要求は受け入れるようにしているので、
    > この保育園に行きたくないというのも、受け入れた方がよいのでしょうか?
    > 今育休中で仕事へは行っていないので、休ませることは可能です。
    > ただ普段の生活は変えない方がいいのか?や、保育園に行かせることに私が慣れているため、
    > 毎日子ども2人を一日中見ていたら私の精神がきつくなって悪影響か?
    > 間を取って一日置きに通わせようか?などと悩んでいます。

    お子様は要求しているのではありません.自分の率直な気持ちを表現しているだけです.そのことに気が付けば,状況は同じですがお母さんの心に少し余裕ができるはずです.そこで何とか現実とすり合わせて対処してください.大変でしょうけど.

    どうすればお母さんがどこにも行かない,いつも心の中にいるという状態が作れるかを考えてください.言葉で言っても原則としてそのような状態にはなりません.体で示しお子さんの奥深い心がそれを感じることが大切です.吃音を治すのと同じ原理です.

    保育園のことは瞬間的に不安な気持ちが持ち上がっていることを表しています.その気持ちをその場で何とかうまく受け止める方法を見出してください.保育園からゆっくり離れる,しばらくいる,窓の外からしばらく見ている,なんとかその場を作ろう....などいろいろ考えられると思います.お母さんと別れる瞬間,そこさえ過ぎれば保育園は好きなようですから問題はないと思います.

    「号泣する」のはいい子をやめて自分の気持ちを率直に表現できているとも考えられます.そう考えればこれは素晴らしいことです.時にはそう思って号泣させてやってください.

    大きく見ると保育園に行った方が良い結果が出そうです.その時の状況によっては保育園から戻ってきたり,休ませるのもよいでしょう.場合によって状況によって適切に判断してください.

    まじめすぎでステレオタイプに考えるのではなく,本質さえ理解していれば,あとは適当に,あの手この手,お母さん力を発揮してください.子供の心をどうすれば動かせるか?そんなことも考えてみてください.本当のことが分かるのはそばにいるお母さんだけですから.

    -------------------------------------------------------------
    ヒロ様

    ご丁寧な返信、ありがとうございます。 私は本当に心配性で、ひとつ気になるとそれが不安で不安で考えすぎてしまいます。 今回の保育園のことも、ここで間違えば治らないのでは?と不安になっていました。 でも、本質を理解していればあとは適当でも大丈夫なのですよね。 状況に応じて判断しようと思います。 ありがとうございました。

    T

    -------------------------------------------------------------
    > ここで間違えば治らないのでは?と不安になっていました。

    というわが子のための思いが,(前に言ったように)「わが子をいつまでも吃音にしておきたい」という努力になってしまうのです.心の問題の難しいところです.

    Hero



  7. また最近吃音が出ることがあり、悩んでおります
  8. Hero様、初めまして。
    娘の吃音の発症に悩んでいた時にこちらのサイトを見つけることが出来ました。 皆さんの体験談を読ませて戴き、娘も吃音が出なくなっていました。 しかし、また最近吃音が出ることがあり、悩んでおります。

    まずは経緯よりお話させていただきます。 娘が吃音を発症したのは、夏休みでした。近所の同じ学年の女の子(あかりちゃん)と兄と3人で遊ぶ毎日で、喧嘩をしたり仲良くしたりと過ごしていました。 あかりちゃんは娘よりお誕生日が5ヵ月早く、お喋りも上手で流暢に話します。娘は言葉を話し始めたのもゆっくりで、あかりちゃんからは「え?何て言ってるの?」と言われる場面をよく見かけました。兄も比較的早口で話すので、兄とAちゃんの会話に必死に付いていこうとしているなとは感じていました。 その頃から娘が「あのさ、あのさ」と話す時に言うようになりました。段々「あのさ」が「あのは、あのは」と言うようになり、私は「あのはじゃないよ、あのさだよ」と言ってしまっていました。 それから数日経ったとき、娘が大泣きをして帰ってきて「話を聞いてくれなかったぁ!!」と話しました。その話を聞いてくれなかったと大泣きすることが2度ほどあり、その翌日から吃るようになりました。

    一番初めに出ない言葉があかりちゃんの名前でした。あかりちゃんの名前を言おうとすると「あ、あ、あ、あ、」と吃り、その後からはどの言葉もスムーズに話せなくなりました。 初めの数日は私も吃音に対して無知で、「ゆっくりでいいんだよ」とか間違った対応をしてしまっていました。やはり段々酷くなりました。そんな時にこちらのサイトを見つけることができて、すぐにそれまでの対応を改め、私に原因があるのではと思いました。

    春に主人の転勤で大阪から札幌に移住し、日中は頼れる身内も居らず、私自身、夏休みが辛くストレスだったこと、子供逹にきつく接していた時もあったこと、娘が大泣きした時にその思いを受け止めてあげれていたのか、色々考えました。

    夏休み明け、幼稚園の先生に相談したところ、幼稚園の先生方は吃音に対しては自然に見守ってあげるのが一番だとの考えで、娘の状態を温かく見守ってくださいました。それから1ヵ月半程で気づけば吃らなくなっていました。

    しかし、やはり波があり、疲れやストレスを抱えている時は吃りが出てしまい、1度吃ると1週間程は吃ります。また気付けば普通に話しています。

    ただ、1つ気になるのが、あかりちゃんと遊ぶ機会が多い時に吃るのです。決してあかりちゃんに原因がと言うつもりはありません。私自身に原因があり、娘の気持ちを受け止めてるのか、愛情不足ではないのかと常に思っています。ただ、あかりちゃんと遊ぶことがない時は吃らないのです。

    近所で娘も大好きなお友達なので、お互いに遊びたがります。でも、遊んでいる時の娘は凄く一生懸命に上手に話そうとしているのが見ていて解ります。そして、上手く言葉が出なくて吃ってしまっています。

    吃音の繰り返しが娘が本当の吃音者になってしまうのではないかと、不安でたまりません。 あかりちゃんは関係ないのでしょうか。 やはり私の愛情不足故なのでしょうか。 私自身、子育てにストレスを感じている時はあります。

    あかりちゃんと遊ぶときに吃ったとしても、私がストレスなく、娘をきちんと受け止めてあげられていたら、続かないのでしょうか。 ぜひご指摘、アドバイスを頂ければと思います。

    よろしくお願い致します。

    -----------------------------------------------------------
    りん さま

    > 皆さんの体験談を読ませて戴き、娘も吃音が出なくなっていました。
    > しかし、また最近吃音が出ることがあり、悩んでおります。

    もう大丈夫というところまでは結構長く良い育児環境を続けていく必要があります.
    > 娘が吃音を発症したのは、夏休みでした。近所の同じ学年の女の子(あかりちゃん)と兄と3人で遊ぶ毎日で、喧嘩をしたり仲良くしたりと過ごしていました。
    > あかりちゃんは娘よりお誕生日が5ヵ月早く、お喋りも上手で流暢に話します。娘は言葉を話し始めたのもゆっくりで、あかりちゃんからは「え?何て言ってるの?」と言われる場面をよく見かけました。兄も比較的早口で話すので、兄とAちゃんの会話に必死に付いていこうとしているなとは感じていました。
    > その頃から娘が「あのさ、あのさ」と話す時に言うようになりました。段々「あのさ」が「あのは、あのは」と言うようになり、私は「あのはじゃないよ、あのさだよ」と言ってしまっていました。
    > それから数日経ったとき、娘が大泣きをして帰ってきて「話を聞いてくれなかったぁ!!」と話しました。その話を聞いてくれなかったと大泣きすることが2度ほどあり、その翌日から吃るようになりました。

    吃音は普段の積み重ね(ほとんどの場合は育児環境)に何かがトリガーとなって 発症することが多いです.あかりちゃんがトリガーになったようです.

    > 一番初めに出ない言葉があかりちゃんの名前でした。あかりちゃんの名前を言おうとすると「あ、あ、あ、あ、」と吃り、その後からはどの言葉もスムーズに話せなくなりました。

    これが吃音です.吃音としては正常な反応です.

    > 初めの数日は私も吃音に対して無知で、「ゆっくりでいいんだよ」とか間違った対応をしてしまっていました。やはり段々酷くなりました。そんな時にこちらのサイトを見つけることができて、すぐにそれまでの対応を改め、私に原因があるのではと思いました。

    個人に原因があるというより,お母さんたちが作る育児環境にあるのが一般的で す.子供の成長段階(特に内面や心)への知識不足と躾などの勘違いにある場合 がほとんどです.

    > 春に主人の転勤で大阪から札幌に移住し、日中は頼れる身内も居らず、私自身、夏休みが辛くストレスだったこと、子供逹にきつく接していた時もあったこと、娘が大泣きした時にその思いを受け止めてあげれていたのか、色々考えました。

    2歳の時はまだ我慢脳が十分発達してません.だから,大人がワガママと思うこ とは純粋な気持ちに過ぎないのです.すなわち,生まれたばかりの赤ちゃんに 「なぜのべつまく泣くの!」とイライラして叱っているようなものです.

    > 夏休み明け、幼稚園の先生に相談したところ、幼稚園の先生方は吃音に対しては自然に見守ってあげるのが一番だとの考えで、娘の状態を温かく見守ってくださいました。それから1ヵ月半程で気づけば吃らなくなっていました。

    吃音はなりやすい心体質に不適切な育児環境が重なった場合に発症します.だか ら,吃音を治すには不適切な育児環境をなくしそれにプラスの育児環境を用意し てください,といっているのがこのHPです.「温かく見守る」はそのことをさし ているはずです.

    > しかし、やはり波があり、疲れやストレスを抱えている時は吃りが出てしまい、1度吃ると1週間程は吃ります。また気付けば普通に話しています。
    > ただ、1つ気になるのが、あかりちゃんと遊ぶ機会が多い時に吃るのです。決してあかりちゃんに原因がと言うつもりはありません。私自身に原因があり、娘の気持ちを受け止めてるのか、愛情不足ではないのかと常に思っています。ただ、あかりちゃんと遊ぶことがない時は吃らないのです。
    > あかりちゃんは関係ないのでしょうか。

    吃音は基本的に人が怖いという潜在感によって吃ります.あかりちゃんが話を聞 いてくれなかったのがこたえているのでしょう.あかりちゃんかそのお母さんに病 気のことを話して,話を聞いてもらうようにしたらいかがでしょうか?

    > 近所で娘も大好きなお友達なので、お互いに遊びたがります。でも、遊んでいる時の娘は凄く一生懸命に上手に話そうとしているのが見ていて解ります。そして、上手く言葉が出なくて吃ってしまっています。

    本当は吃ってどんどん話す方がよいのですが.お子様も結構繊細なこころを持っ ているようです.

    > 吃音の繰り返しが娘が本当の吃音者になってしまうのではないかと、不安でたまりません。

    吃音には本当も嘘の吃音もありません.本当の吃音者だけです.でも吃音の繰り 返しと将来吃音になることとは直接関係ありません.

    不安になるお気持ちはわかるのですが,無理にでも「治るのは確実で問題ない」 と思ってください.

    > やはり私の愛情不足故なのでしょうか。
    > 私自身、子育てにストレスを感じている時はあります。

    愛情不足なんてことはありません.愛情いっぱいでも子供の成長段階の知識とお 母さんの脳に起こる変化や躾の本質をしっていないと,イライラして不適切な育 児環境を作ってしまいます.多かれ少なかれみんな子育てにはストレスを感じて います.そういう意味でお母さんは正常です.

    > あかりちゃんと遊ぶときに吃ったとしても、私がストレスなく、娘をきちんと受け止めてあげられていたら、続かないのでしょうか。
    > ぜひご指摘、アドバイスを頂ければと思います。

    吃音になったのですから吃るのは正常です.どうどうと吃らせせてあげてください. 吃音は嫌な目にあったり怖い思いをした場合にいた人によってなります.だから そういう人の前(あかりちゃんだけではありません)では吃ります.それが,多 くの人の前で吃るようになっていきます.

    でも適切な育児環境さえ作ることができれば吃音は治っていきます.多くの例で みられますが,第三者の目から見ると,「お母さんは何か不安になることはない か」と一生懸命に探しているようにも見えます.

    適切な育児環境を作ること,吃音を治すにはこの一言に尽きます.こんなに多く の人が治っています.治ることを信じてお母さんの心を安らかにしてください. そして現状の子育てに充実感を感じるように工夫してください.そしてそれをお 子さんにしんとうさせてください.おかあさんの心の安定なくしては適切な育児 環境を作ることはできませんから.

    HERO


  9. 私達夫婦の喧嘩が多く、それまで子供が喧嘩をやめてと言うほどでした.ママは怖いと言われました
  10. 昨年2016年12月29日から急にどもり始めました。それまでは2語文が話せたり、電話番号が言えたり、幼稚園の受験の面接練習でも、先生の前で住所や名 前を言えていました。しかし、12月28日に私の実家に帰り、一日たった29日に急にどもりが始まりました。2016年5月から新しい保育園に転園し、1 クラス25人の保育園へ転園し、保育園への登園も週3日から週5日になりました。

    ど もりは2017年、年明け保育園へ行って2日目に帰ってきたら、それまで、かかかからあげ、と言うかかかをいつもの声のボリュームで聞こえるように話して いましたが、その、かかかの部分を小さな息が漏れるような言い方になりました。その後、次の休み明けの保育園から帰ってきたら、話をする機会が減り、言葉 にならない単語を楽しそうに話していたりしています。ただ、寝起き直ぐは、どもらずに言葉が出ます。

    私 達夫婦の喧嘩が多く、それまで子供が喧嘩をやめてと言うほどでした。また、ママは怖いと言われました。仕事から帰ってきて急いで料理をしたりするときに、 しかったり、いつもきつく、わがままとして扱ってしまい、イライラしていました。わがままをしたらママがいなくなってしまうよと脅したり、ここに書いてい て、私はママ失格だと思います。

    子供は、良く私の心を見て分かっているんだと思いました。可愛くて、仕方がないのに、私は心の余裕を一番大切にして生きよ うと変わろうと思います。もう一つ、気になることは、実家へ毎月帰っていたのを、2ヶ月ぶりに帰り、おばあちゃんおじいちゃんが居て人が増えたこともある のかときになります。私ごとばかり、書いてしまいまして申し訳ございません。

    今年の4月から近所の幼稚園へ転園を決めています。今直ぐに保育園を退園するべきでしょうか?子供が、どもりを保育園に通っていたら意識してしまうのではないか、保育園はやめたほうが良いのではないかと悩みます。

    保育園ではおしゃべりが出来ないとも言います。保育園へ通わせながらも、私が心の余裕を一番大切にするように変わればどもりや子供の心は安らげていけるでしょうか?どもりを意識する環境がまた子供のストレスにはならないでしょうか? 突然、申し訳ございません。 どうが宜しくお願い致します。

    -------------------------------------------------------------
    Nさま

    > それまでは2 語文が話せたり、電話番号が言えたり、幼稚園の受験の面接練習でも、先生の前で住所や名前を言えていました。しかし、12月28日に私の実家に帰り、一日 たった29日に急にどもりが始まりました。

    ピッタリ吃音発症年齢.このような状況ですから言葉の病気と思ってしまうのですね.

    > どもりは2017年、年明け保育園へ行って2日目に帰ってきたら、それ まで、かかかからあげ、と言うかかかをいつもの声のボリュームで聞こえるように話していましたが、その、かかかの部分を小さな息が漏れるような言い方にな りました。その後、次の休み明けの保育園から帰ってきたら、話をする機会が減り、言葉にならない単語を楽しそうに話していたりしています。ただ、寝起き直 ぐは、どもらずに言葉が出ます。

    幼児吃音の一般的な症状です.

    > 私達夫婦の喧嘩が多く、それまで子供が喧嘩をやめてと言うほどでした。 また、ママは怖いと言われました。仕事から帰ってきて急いで料理をしたりするときに、しかったり、いつもきつく、わがままとして扱ってしまい、イライラし ていました。わがままをしたらママがいなくなってしまうよと脅したり、ここに書いていて、私はママ失格だと思います。


    これまで非常に多くの吃音相談に応じていますが,吃音を発症してもおかしくない育児環境です.吃音発症環境もばっちりともいえます.夫婦の喧嘩が多く、子供が喧嘩をやめてという状況は最悪です. でもこの時期イライラし夫婦喧嘩をするようなホルモンがお母さんには出ています.ぜひそのことをご主人様にも理解してもらってください.

    2歳では脳の発達の関係でまだワガママということはありません.大人目線で見てしまっているのですね.赤ちゃんの時おなかがすいたときなどのべつまく無く泣くのと全く同じで,やりたいことがあるときそれを素直に表現しているだけです.言葉を話して歩いたり 走ったりするようになると,ついつい心まで赤ちゃんを卒業していると間違ってしまいます.

    > 子供は、良く私の心を見て分かっているんだと思いました。可愛くて、仕 方がないのに、私は心の余裕を一番大切にして生きようと変わろうと思います。もう一つ、気になることは、実家へ毎月帰っていたのを、2ヶ月ぶりに帰り、お ばあちゃんおじいちゃんが居て人が増えたこともあるのかときになります。私ごとばかり、書いてしまいまして申し訳ございません。

    吃音は幼児の時にそばにいる人が怖いということからなります.それが周囲の人が怖いとなって,大人になっても人がいる場所で吃るようになります.だからこういうことがあっても不思議ではありません.

    > 今年の4月から近所の幼稚園へ転園を決めています。今直ぐに保育園を退 園するべきでしょうか?

    多くのお母さんは保育園に行くことによるストレスを心配します.保育園のストレスも少しはありますが,やめてお母さんと四六時中いることになると,お母さんともども子供もストレスが増えて最悪の状態になります.吃音になった時のストレスの主なものがこれですから.

    > 子供が、どもりを保育園に通っていたら意識してしまうのではないか、保 育園はやめたほうが良いのではないかと悩みます。

    吃音は意識しても気が付いても何の問題もありません.今のうちに吃音について率直に話せるような環境を作っておいてください.

    > 保育園ではおしゃべりが出来ないとも言います。

    当然です.これが吃音ですから.

    > 保育園へ通わせながら も、私が心の余裕を一番大切にするように変わればどもりや子供の心は安らげていけるでしょうか?

    今まで治し方のなかった吃音もこれで治っています.吃音になった原因をなくすのですから非常に合理的な方法です.ただ,お母さんの心の安定と充実感を得る ことが非常に難しいのです.
    子供の心の成長段階と人類の発達段階でついた「お母さんがイライラするような心の変化の必然性」をご夫婦で理解してください.

    > どもりを意識する環境がまた子供のストレスにはならないで しょうか?

    少しはストレスになりますが別種のストレスです.それより新しい世界が開けてプラス部分が多くなります.お母さんも手が空いて心の余裕ができるはずです.こういうことから一般的には好転する環境がそろっています.
    お母さんが育児を楽しむこと,これが一番大切です.そうなればそれがお子さんにしみこんでいきます.育児の時間はそれほど長くないですから.

    この数年の時期さえうまく育てれれば,その後の進学など勉強などほっておいても自分でやっていく積極的なお子さんが生まれます.「大人がこの時期ワガママと感じるワガママも,健全に成長するためには言わせてあげなければならない,そうすれば非常にやる気のある子に育つ」,こういうことが頭にあると少し余裕ができると思います.

    ぜひ,ご主人とともに,この時期のお子様の内面の成長段階,子育てのためにお母様に起こる心の変化を理解して,充実した時間を少しでも増やし てください.それが吃音を治す一番良い方法です.おそらくこれしかないはずです.

    HERO

    -------------------------------------------------------------
    ひろさん

    お忙しい中、返信を頂きまして誠にどうもありがとうございます。

    頂いたアドバイスを主人とも見て話し合いました。私や主人が余裕を持って自身も大切にし家族も大切に出来るように、家族の環境を作っていこうと思います。

    そ の上で、保育園を続けていこうかとはなしております。相談に乗って頂き、直ぐに仕事をやめ、土日家族3人で楽しく過ごせた週がありまして、子供の言葉が凄 く増えて、笑顔や今まで言えなかった気持ちも言ってくれるようになりました。ひろさんに相談が出来て本当に救われました。ありがとうございます。
    引き続き育児を通して充実出来るように日々すごしていきたいです。

    N
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    > 土日家族3人で楽しく過ごせた週がありまして、子供の言葉が凄 く増えて、笑顔や今まで言えなかった気持ちも言ってくれるようになりました。

    非常に難しいことが起こっているようにみえた吃音も,「一人前に見えても内面はまだ赤ちゃん」,と気が付けばこれだけで変わるのです.多くのお母さんは「私はママ失格だ」とおおごとにしてしまいます.ただ,子供の内面の成長段階にちょっと詳しくなかっただけなのに.

    Hero


  11. 「吃音は治っていく」を何度も読ませていただき、半月前くらいから子供の吃音が出なくなりました!
  12. 子供の吃音で悩んでいます。子供(2歳10か月の男児)が3か月前から吃るようになり専門機関は受診せずに少し様子見をして過ごしています。(来月の市の3才検診で相談しようかと思っています。) 子どもは赤ちゃんの時から抱っこをしている時以外はほとんど泣いているような怖がりな性格で、私自身も幼少の頃両親とうまく意思疎通が出来ずチック症状が出たりしていたので、吃音は自分のせいだろうか等々考え悶々と過ごしていました。 吃音ドットコムのサイトに出会って他にも同じように悩んでいる方がいらっしゃると分かりとても心強く感じています。 そしてやはり母親の温かい関わりが大切なんだなと気づかされました。 (魔の2歳でイライラしつつもなるべく子供の意思を尊重して温かく関わろうとはしてきましたが、私がもともと不安感や「〜しなくてはならない」というような考え方が少し強い性格なので 何気なく「大好きだよー」と伝えたりするようなダイレクトな愛情表現は多分少ないタイプです。) ありがとうございます!HPの相談コーナーも利用させていただきます。

    IT
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    ITさま

    > 子供(2歳10か月の男児)が3か月前から吃るようになり専門機関は受診せずに
    > 少し様子見をして過ごしています。(来月の市の3才検診で相談しようかと思っています。)
    > 子どもは赤ちゃんの時から抱っこをしている時以外はほとんど泣いているような怖がりな性格で、私自身も幼少の頃
    > 両親とうまく意思疎通が出来ずチック症状が出たりしていたので、
    > 吃音は自分のせいだろうか等々考え悶々と過ごしていました。

    お子様のこのような性格は吃音になりやすい性格です.お母さんの経験も実はお母さんの幼児期の経験が影響しています.世代連鎖と呼ばれているものです.

    > 吃音ドットコムのサイトに出会って他にも同じように悩んでいる方がいらっしゃると分かりとても心強く感じています。

    よく似た状況の人がたくさんいらっしゃることが分かると思います.そして治った方も.ぜひ参考にしてください.

    > そしてやはり母親の温かい関わりが大切なんだなと気づかされました。
    > (魔の2歳でイライラしつつもなるべく子供の意思を尊重して温かく関わろうとはしてきましたが、私がもともと不安感や「〜しなくてはならない」というような考え方が少し強い性格なので
    > 何気なく「大好きだよー」と伝えたりするようなダイレクトな愛情表現は多分少ないタイプです。)

    そのためにはお母さんが充実感を感じることが一番大切です.人としてこれがなかなかむつかしいのですが.

    困った時はいつでもご相談ください.治し方のなかった吃音が治っていますから.

    Hero

    -------------------------------------------------------------
    青山様

    ご連絡遅くなりまして申し訳ございません。 電子版を開くことが出来、育児の合間に少しずつ読ませていただいています。 なるほどと思う事と、吃りが出始めてからしつけをどこまでしっかりしたらいいのかに 悩む日々で今まで以上に育児に自信が持てなかったのですが、そういった曖昧だった点も クリアになっていく感じがしています。

    子供の目線に立って理解したり環境を整えていきたいと思います。 まだ途中までしか読めていないのでこれからじっくり読ませていただきます。 「〜ねばならない」といった考え方を改めて自分の心の充足も忘れずに 子供となるべく温かい時間を過ごせるようにしたいと思っています。

    また疑問点等出てきましたらぜひ相談させてください。 本を読ませていただいた後に読書感もご連絡させていただきます。 もう少し子供の様子を見てから相談コーナーも利用させていただきたいです。

    本当に心強いです。 ありがとうございます。

    IT

    -------------------------------------------------------------
    青山様

    ご連絡が大変遅くなりすみません。
    昨年12月に「吃音は治っていく」を購入させていただいた後何度も読ませていただき、半月前くらいから子供の吃音が出なくなりました! これで治った訳ではないのかもしれませんが、本当にうれしく思っています。

    「良い子は問題児」とのお言葉を思い出しなるべく欲求を否定しないように、こちらがイライラしてしまった時も なるべく怒鳴らないように心がけて過ごしました。

    息子の吃音と向き合う中で、私自身のたくさんの問題点(子供のぐずりを自分自身がひどく責められているかのように 感じて過剰にイライラしたり。おおよその予定通りに事が運ばないと自分がダメな母だと感じたり。)が色々と分かりました。

    何度も本を読みながら(それでも以前より欲求を表現するようになった息子に時々怒鳴ってしまったりもして 反省の日々ですが・・・)息子をまずしっかり可愛がろうとする内に、本当に息子をかわいく思う時間が増えてきてうれしく思っています。(以前はかわいく思ってなかった訳では勿論なかったのですが、「こうしなきゃいけない」と言うような 焦りや不安が大きくて純粋な愛情表現をしてあげる余裕を余り持てていなかったように思います。

    幼児の吃音の治し方や考え方について”様子をみましょう”というような表現のものが多い中、「吃音は治っていく」を読ませていただいた事でしっかり息子と自分の問題として考える機会をいただき、どうしたら治りやすいかの方向性を具体的に知る事が出来てとても心強かったです。

    早生まれなので4月から幼稚園(3年保育)に入園予定なのでまた吃音が出てくるかもと心配だったりはしますが、幼稚園で頑張ってくる分家で思う存分甘えさせてあげられるよう心がけていきたいと思います。

    また吃音が出てきて対応に困った時は相談させてください。 本当にありがとうございました!

    -------------------------------------------------------------
    IT  さま

    > ご連絡が大変遅くなりすみません。

    メールありがとうございました.

    > 昨年12月に「吃音は治っていく」を購入させていただいた後何度も読ませていただき、半月前くらいから子供の吃音が出なくなりました!
    > これで治った訳ではないのかもしれませんが、本当にうれしく思っています。

    お便りをいただいて約3か月,よかったですね.

    > 「良い子は問題児」とのお言葉を思い出しなるべく欲求を否定しないように、こちらがイライラしてしまった時も
    > なるべく怒鳴らないように心がけて過ごしました。
    > 息子の吃音と向き合う中で、私自身のたくさんの問題点(子供のぐずりを自分自身がひどく責められているかのように
    > 感じて過剰にイライラしたり。おおよその予定通りに事が運ばないと自分がダメな母だと感じたり。)が色々と分かりました。

    「怒鳴らないように心がけ」は大変だっと思います. お母さんの幼い時の「よい子であるべき」であった残滓が出ているのかもしれません.このように2歳前後の育児環境は人間形成の上で非常に大切なのです.どういうわけかこの点が見逃されていて,もっと高学年になった時の勉強のほうに重きが置かれているようです.

    > 何度も本を読みながら(それでも以前より欲求を表現するようになった息子に時々怒鳴ってしまったりもして
    > 反省の日々ですが・・・)息子をまずしっかり可愛がろうとする内に、本当に息子をかわいく思う時間が増えてきて
    > うれしく思っています。(以前はかわいく思ってなかった訳では勿論なかったのですが、「こうしなきゃいけない」と言うような
    > 焦りや不安が大きくて純粋な愛情表現をしてあげる余裕を余り持てていなかったように思います。

    「本当に息子をかわいく思う時間が増えてきて」が大切なのですね.これが本来の姿ですからこうなるとOKです.まじめで子供のために一生懸命で,ついつい心の余裕がなくなっていたのだと思います.

    > 幼児の吃音の治し方や考え方について”様子をみましょう”というような表現のものが多い中、
    > 「吃音は治っていく」を読ませていただいた事でしっかり息子と自分の問題として考える機会をいただき、
    > どうしたら治りやすいかの方向性を具体的に知る事が出来てとても心強かったです。

    本にも書いてあったと思いますが,「様子を見ましょう」の本当の意味が分かったのではないかと思います.「様子を見ましょう」は,「吃音の原因はわかっていませんので治す方法はありません.治る偶然の幸運を待ちましょう」という,なんとも残酷で非科学的な言葉とも解釈できます.わかってなかったからしょうがないのですが.

    > 早生まれなので4月から幼稚園(3年保育)に入園予定なのでまた吃音が出てくるかもと心配だったりはしますが、幼稚園で
    > 頑張ってくる分家で思う存分甘えさせてあげられるよう心がけていきたいと思います。
    > また吃音が出てきて対応に困った時は相談させてください。
    > 本当にありがとうございました!

    繊細な部分を持っているお子さんであることを心において「イキイキ」させてやってください.ある程度の時間がたてば吃音発症に対して強くなっていきますから.何よりもお母さんが子育てに充実感を感じることが肝要です.これですべてがうまく回るのですから.でも「自分の心を満足させること」がそう簡単でないのが難しい点ですが.

    それにここでイキイキ目を輝かして過ごせれば,一生ものとして身につきます.小学校や中学の「勉強しなさい」より100倍も1000倍も効果的です.どうか自信をもって子育てを楽しんでください.

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    青山様

    以前ご相談させていただき、今年の3月に吃音が出なくなったとご連絡させていただいたITです。

    4月から幼稚園に入園したと同時にまた吃音が出るようになってしまいました。 7月頃からは1,2週間周期で吃音がたまに連呼したりするくらいで目立たなくなったり、 特定の言葉が完全に詰まって出なくなり他の言葉に言い換えたりするようなかなり話辛そうな状態になったりを繰り返しています。

    幼稚園では良く遊ぶお友達は数人いますが基本は一人で遊んでいるそうです。(年少なのでまだひとりで遊ぶ子も多いそうです。) 3月(2月中旬くらいからはほとんど出ていませんでした。)には吃音が全く出ない状態だったので、 4月に幼稚園へ入園して吃音が再び出ても慣れていくうちに良くなっていくだろうと少し楽観視していたものの、 夏休み(7月中旬〜8月末)が明けてからほとんどの言葉で詰まったりかなりひどくなってきたようにも感じられ、 本人も幼稚園に行きたがらず毎朝号泣するのと数日前家で過ごしている時にかなりか細い不安げな声で「ママ好きだよ。。」と 言ってきた言葉で心配になりここ数日は幼稚園を休んでいます。

    今までのご相談の時には書いていなかったのですが、私が以前仕事をしていた関係で息子は8ヵ月〜1歳半まで保育園で平日朝から 夕方まで過ごしていたのですが、日中は笑ったりしていたようですが毎朝バイバイする時はほぼ毎日泣き叫んでいました。

    その当時は私自身育児と仕事でかなり疲れきっていてきっと疲労感と不安感が漂うママだったのではと反省しています。 息子が幼稚園に行くと吃音が悪化するのはそういった赤ちゃんの時の不安な記憶も関係するのでしょうか。 (息子は先生の事は覚えていないようですが、保育園が近所なので公園に行く保育園のお友達とすれ違ったりしますが 避けるように遠くへ離れたがったり、「保育園は嫌い」等発言した事もあります。)

    現在通っている幼稚園の先生方には息子には基本的にせかさない対応等心がけてくれているようですが、まだ年少でもあり(早生まれでもあります。) 来る来ないの判断はご家庭でしていただいて大丈夫ですよと言ってもらっていますが、いっそ半年とかもっと長い期間休園してしまおうか、 調子が良い時に週数日だけ登園させるかで迷っています。 どちらも心理的な負担は余り変わらなそうでしょうか。

    また、幼稚園には2人1組で行う日直係が交代であって日直は朝の会等でみんな(15人くらい)の前に出て先生指導のもと少し話したりするそうなのですが、 今後息子だけ日直を外してもらう方が良さそうでしょうか。

    まとまりのないご相談となってしまいましたがお時間ある時にご返信いただけると助かります。

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    IT  さま

    > 4月から幼稚園に入園したと同時にまた吃音が出るようになってしまいました。
    > 7月頃からは1,2週間周期で吃音がたまに連呼したりするくらいで目立たなく なったり、
    > 特定の言葉が完全に詰まって出なくなり他の言葉に言い換えたりするようなか なり話辛そうな状態になったりを繰り返しています。

    ストレスがかかると再発するのはよくあることです.その人の性格と吃音発症前 後の環境によって違いますが.でも原因は同じです.以前は家が中心でしたがこ れからはこのような社会の影響も出てきます.

    このHPでは吃音をコップにたまる水モデルで表現しています.水が溜まってこぼ れるようになると吃り始めます.それ以上はいらないようにしてくみ出せば吃り は止まります.水のくみ出しが少々水が入ってもこぼれないほどできていればよ いのですが,そうでないと,幼稚園などに行くなどして水が入るようになると吃 りが出るようになります.

    > 幼稚園では良く遊ぶお友達は数人いますが基本は一人で遊んでいるそうで す。(年少なのでまだひとりで遊ぶ子も多いそうです。)
    > 3月(2月中旬くらいからはほとんど出ていませんでした。)には吃音が全く出 ない状態だったので、
    > 4月に幼稚園へ入園して吃音が再び出ても慣れていくうちに良くなっていくだ ろうと少し楽観視していたものの、夏休み(7月中旬〜8月末)が明けてからほ とんどの言葉で詰まったりかなりひどくなってきたようにも感じられ、本人も 幼稚園に行きたがらず毎朝号泣するのと数日前家で過ごしている時にかなりか 細い不安げな声で「ママ好きだよ。。」と 言ってきた言葉で心配になりここ 数日は幼稚園を休んでいます。

    > 今までのご相談の時には書いていなかったのですが、私が以前仕事をしていた 関係で息子は8ヵ月〜1歳半まで保育園で平日朝から夕方まで過ごしていたので すが、日中は笑ったりしていたようですが毎朝バイバイする時はほぼ毎日泣き 叫んでいました。
    > その当時は私自身育児と仕事でかなり疲れきっていてきっと疲労感と不安感が 漂うママだったのではと反省しています。息子が幼稚園に行くと吃音が悪化す るのはそういった赤ちゃんの時の不安な記憶も関係するのでしょうか。
    > (息子は先生の事は覚えていないようですが、保育園が近所なので公園に行く 保育園のお友達とすれ違ったりしますが避けるように遠くへ離れたがったり、 「保育園は嫌い」等発言した事もあります。)

    多分この辺の記憶もあるのだと思います.よく似た環境にあったとき瞬間に浮か び上がってしまうのだと思います.

    > 現在通っている幼稚園の先生方には息子には基本的にせかさない対応等心がけ てくれているようですが、まだ年少でもあり(早生まれでもあります。)来る 来ないの判断はご家庭でしていただいて大丈夫ですよと言ってもらっています が、いっそ半年とかもっと長い期間休園してしまおうか、調子が良い時に週数 日だけ登園させるかで迷っています。
    > どちらも心理的な負担は余り変わらなそうでしょうか。

    幼児の心理的負担は微妙に変わりますので,よい時はいかせて悪そうなときはや めればいかがでしょうか? 「幼稚園へ行くのが当然」のような大人の常識を見直し柔軟に対応したほうが良 いと思います.

    > また、幼稚園には2人1組で行う日直係が交代であって日直は朝の会等でみんな (15人くらい)の前に出て先生指導のもと少し話したりするそうなのですが、 今後息子だけ日直を外してもらう方が良さそうでしょうか。

    ここが微妙なところです.みんなと同じでいたいしみんなの前に出るのは勇気が いるし,といったところです. お子さんだけ外してもらうのも少し問題ですし,むつかしいですね.やはりケー スバイケース,お子様の心に寄り添って判断してやってください.

    吃音が出なくなったときにお分かりのように,吃音を治すにはお子様の心をいか に軽く楽しくするかにかかっています.現状でいかにしてこの状態を実現するか が大切です.
    当然ですがこれからは社会からのストレスがかかってきます.大きくなるととも に心のほうもたくましく育っていくとは思いますが,それまでの間,繊細なお子 様の心に寄り添って対策を立ててください.

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    青山様

    ご返信ありがとうございます!

    なるほど、コップにたまる水と同じなのですね。 考えてみれば入園当初は甘えさせる事をかなり心がけてはいましたが、私自身も新しい環境に 対応する事が苦手で時間が余りない中での保護者同士のお付き合いで失礼がないようにとか、 幼稚園に忘れ物や遅刻をしないようにとか色々考えてしまい心の余裕がなかったように 思います。 息子はきっとそういう雰囲気を感じ取っていたのではと思います。

    息子自身も私と離れたり、我が強いのでおもちゃの貸し借りで喧嘩したりでかなりのストレスが かかったようで、降園後親子で砂場で遊んでいたら何の前触れもなく突然私めがけて 砂を投げてきたりして、今までにはなかった事だったのできつく叱りはしなかったものの 私もついイラっとしたり困惑した表情は出してしまったりしていたと思います。 (その後は「どうしたのかな?」等フォローは心がけてはいましたが。)

    やはり私の心に余裕があって息子を心底可愛いがれていると割と調子が良くなる気がします。 今はやはり波はありますが、結構調子がいいです。 調子がいいと本人も明るく幼稚園に行って楽しんでいるみたいなので、調子が良い時は 行って、余り良くない時は休ませようと思います。 日直も担任の先生が「今日は日直でちゃんとお名前等元気にお話出来ましたよ!」と報告して もらえたので、調子が良ければ大丈夫そうですね。 確かに息子はみんなと一緒がいいと思う気がします。

    息子の心をいかに楽しく軽くするかですね! 自分自身もなるべくそうする事がとても大切だなと改めて思いました。

    お忙しい中アドバイスをいただき本当にありがとうございました! 息子の心に寄り添う事を大切にして過ごしてみます。



  13. ”吃音がある”と教えていない場合の精神面のフォローをどうしたらいいのか、とても悩んでいます
  14. 2017/3

    はじめまして、Oと申します。

    以前より吃音ドットコムを拝見させていただいてます。 子供の吃音について、相談できる場がなく投稿させていただきました。

    3月末で5歳になり、4月から幼稚園年長さんになります。 兄弟はいません。 性格は優しく繊細な子です。どちらかというと内向的な子なので、男の子にありがちな喧嘩などとは無縁なタイプです。 のんびりマイペースな上、早生まれなこともあり幼稚園では人一倍頑張ってると思います。

    息子は2歳後半なった頃から吃音が始まりました。 吃音には波がありますが、今日まで吃音がなかった日はありません。 息子にはハッキリ「あなたには”吃音”があるよ」という事を教えていません。 (性格上教えることで余計吃音を意識してしまわないか懸念があるため) 教えていませんが、本人も話ずらいなと感じてると思います。 ハッキリ”吃音がある”と教えていない場合、の精神面のフォローをどうしたらいいのか、とても悩んでいます。

    家庭では吃音がどんなに酷い時でも、何もなかったように言い終わるまで自然に待つ、という対応をしています。

    吃音のタイプは「ま、まま」「お、お、お、おかわりちょうだい」「ぎゅ、ぎゅうにゅうのみたい」など 繰り返すタイプです。 現在は連発タイプで、声が段々と大きくなるタイプです。 例)テ(声の大きさ:1)、テ(声の大きさ:2)、テ(声の大きさ3)、テレビみたい(声の大きさ3)!という感じです。 繰り返す度に声が大きくなり最後は怒鳴ってるに近いです。

    過去には「おーおーおいしい」「あーあーあーあいすたべたい」など引き伸ばしタイプ、 「あ、あ、あのさ・・・」と、吃の時に太ももを叩きリズムをとりながら話すタイプの吃音が1か月程続きました。 現在が今までで一番酷い時です。

    今は吃音が出る時は段々と声も大きくなるし、子供が見てもすぐ(アレ!?)とわかる吃音状態の為、 幼稚園でもきっとマネされたり・・・というようなこともあると思います。


    担任の先生には息子の吃音の件に関しては相談していますが、園でずっと息子を見てる訳でもないので 子供の世界の中で色々あるようです。

    お迎えに行った際に息子がお友達に「バ、バ、バ、バイバイ」と言うと不思議そうに見るお友達や無視された事も度々あり、 最近は帰宅後元気がなく、話を聞くと「○、○君に、ぼ、ぼ、ぼくのは、は、話かたがさ・・・」と言い始め、 私は息子が話終わるまでうん、うん、と聞いてましたが、途中で「い、い、いいたくない。」と話さなくなりました。 私は「またお話したくなったら教えてね。ママは息子の見方だよ」と伝え、その話は終わりました。

    5歳になり、息子自身プライドも少しずつ芽生え始め、ママには知られたくないこと、言いたくないこと、もあるようで(療育の先生曰く) 今回は聞けませんでしたが、様子をみていると恐らくお友達に何かいわれたんだと思います。 (プライド等ではなく、私との信頼関係が気付けていないから言わないのでしょうか?)

    息子自身、話しづらいことは気づいてると思いますが、あえて私から「吃音があること」を伝えていない場合、 息子の精神面のフォローはどのようにすればいいのでしょうか。

    実は、息子は吃音の他に発達面で不安があり、療育施設に2歳から通ってまして、吃音について担当の先生と共に息子の様子をみていました。 吃音が酷い時に言語療法士を紹介いただいました。 過去2度面談いたしましたが、息子がまだ幼いこと、理解力が訓練出来るほどない等理由で様子見となりましたが、 5歳になることもあり、4月下旬から口の動き等の訓練が始まる予定です。

    療育の担当先生からは、恐らく、息子の吃音は幼児の間で消えるタイプの吃音ではない、言われ動揺しています。

    最近は外食時など、息子は自分で注文したがるようになりますが、吃音が酷く吃の度に声が大きくなるので 知識のない方はとても驚かれたり、ジロジロ見られたりするようになりました。 そして、最後まで注文したモノが店員さんに伝わらなかった時、とても悲しそうにしています。

    本人はジロジロ見られる理由はまだ理解していないと思いますが、私がとても辛いです。 子供を吃音にさせてしまった上に、周りの目がとても気になります。 本人が一番辛いのに、最低な母親です。

    ※幼稚園以外で、人と関わる機会(注文など)は今は敢えてさせない方が息子の為になるのでしょうか? 上手く伝わらなかった=自信をなくす・・・・に繋がらないかと懸念しています。

    毎日毎日、吃音を聞く度に、私がいけなかったんだ、ととてもとても辛くなります。 息子も幼稚園などでも沢山傷ついたりする場面もあると思います。

    先生の話が本当であれば息子は、吃音がなくならず一生上手に吃音と付き合っていかなければならないと思います。 これから先、お友達にマネされたりからかわれたり、見知らぬ他人に笑われたり言いたいことが伝わらずに悔しくなったり・・・。

    ネットで吃音の検索をすると、いいことなんてほとんど書いていない。 そういった思いを抱えて生き続けないんだと思うと、いっそ2人で消えてしまい気持ちでいっぱいです。

    話がそれてしまい申し訳ありませんが、子供にハッキリ吃音があるよ、と教えていない場合の精神面のフォローはどのようにすればよいでしょうか。 参考にアドバイスいただければと思います。

    拙い長文、大変失礼しました。 宜しくお願いします。

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    Oさま

    > 性格は優しく繊細な子です。どちらかというと内向的な子なので、男の子にありがちな喧嘩などとは無縁なタイプです。
    > 息子は2歳後半なった頃から吃音が始まりました。

    吃音は生まれついた吃音になりやすい心の体質に不適切な育児環境が加わると発症します.2歳が典型的な発症時期です.

    > のんびりマイペースな上、早生まれなこともあり幼稚園では人一倍頑張ってると思います。

    > 息子にはハッキリ「あなたには”吃音”があるよ」という事を教えていません。
    > (性格上教えることで余計吃音を意識してしまわないか懸念があるため)
    > 教えていませんが、本人も話ずらいなと感じてると思います。

    なぜ意識したらだめだと思っているのでしょうか?吃音は単なる病気ですから教えてあげてください.今のうちに特別な病気ではなく普通の病気のように率直に話せるようにしておいてください.

    「吃音がある」とおしえても,親はその意味が分かっていますが,子供には吃音が何だかわかりません.だから言っても言わなくてもそんなに変わらないと思いますが.

    > ハッキリ”吃音がある”と教えていない場合、の精神面のフォローをどうしたらいいのか、とても悩んでいます。

    このようにお母さんが苦しくなっていると治るものも治らなくなります.親子の間でわだかまりのない関係を築くことが大切です.

    > 家庭では吃音がどんなに酷い時でも、何もなかったように言い終わるまで自然に待つ、という対応をしています。

    > 吃音のタイプは「ま、まま」「お、お、お、おかわりちょうだい」「ぎゅ、ぎゅうにゅうのみたい」など
    > 繰り返すタイプです。
    > 現在は連発タイプで、声が段々と大きくなるタイプです。
    > 例)テ(声の大きさ:1)、テ(声の大きさ:2)、テ(声の大きさ3)、テレビみたい(声の大きさ3)!という感じです。
    > 繰り返す度に声が大きくなり最後は怒鳴ってるに近いです
    。 > 過去には「おーおーおいしい」「あーあーあーあいすたべたい」など引き伸ばしタイプ、
    > 「あ、あ、あのさ・・・」と、吃の時に太ももを叩きリズムをとりながら話すタイプの吃音が1か月程続きました。

    吃音本質は言葉が出ないことです.だそうとしていろいろな症状を出します.症状にはあまり気にしないでください.声が大きくなっていくのは良い傾向です.あまり自分を抑え込んでないからです.

    > 今は吃音が出る時は段々と声も大きくなるし、子供が見てもすぐ(アレ!?)とわかる吃音状態の為、
    > 幼稚園でもきっとマネされたり・・・というようなこともあると思います。
    > 担任の先生には息子の吃音の件に関しては相談していますが、園でずっと息子を見てる訳でもないので
    > 子供の世界の中で色々あるようです。
    > お迎えに行った際に息子がお友達に「バ、バ、バ、バイバイ」と言うと不思議そうに見るお友達や無視された事も度々あり、
    > 最近は帰宅後元気がなく、話を聞くと「○、○君に、ぼ、ぼ、ぼくのは、は、話かたがさ・・・」と言い始め、
    > 私は息子が話終わるまでうん、うん、と聞いてましたが、途中で「い、い、いいたくない。」と話さなくなりました。

    吃音の症状は他の人には不思議な症状ですからいろいろ言うと思います.いわれているのは正常な状態です.でも,悪気はないのが普通です.

    > 私は「またお話したくなったら教えてね。ママは息子の見方だよ」と伝え、その話は終わりました。
    > 5歳になり、息子自身プライドも少しずつ芽生え始め、ママには知られたくないこと、言いたくないこと、もあるようで(療育の先生曰く)
    > 今回は聞けませんでしたが、様子をみていると恐らくお友達に何かいわれたんだと思います。
    > (プライド等ではなく、私との信頼関係が気付けていないから言わないのでしょうか?)

    信頼関係うんぬんではなく,親に言いたくないことができてくるのが正常です.親に弱みを見せるような人ではないと無理しているのだと思います.そこに少しは問題があるのですが.

    > 息子自身、話しづらいことは気づいてると思いますが、あえて私から「吃音があること」を伝えていない場合、
    > 息子の精神面のフォローはどのようにすればいいのでしょうか。

    伝えてください.病気であることを.そしてそのうち治ることも.

    > 実は、息子は吃音の他に発達面で不安があり、療育施設に2歳から通ってまして、吃音について担当の先生と共に息子の様子をみていました。

    > 吃音が酷い時に言語療法士を紹介いただいました。
    > 過去2度面談いたしましたが、息子がまだ幼いこと、理解力が訓練出来るほどない等理由で様子見となりましたが、
    > 5歳になることもあり、4月下旬から口の動き等の訓練が始まる予定です。

    吃音は言葉の症状として出ますが言葉の病気ではありません.だからチャンスがあるごとに,言語療法士さんには,「心のケアーをしてあげてください」とお願いしています.吃音で苦しんているから「言葉で困っている人を助けたい尊いお志」で言語療法士さんになっている人も結構いますが,言葉の訓練で吃音を治している言語療法士さんにあったことはまだありません.必要なのは心のケアーです.

    > 療育の担当先生からは、恐らく、息子の吃音は幼児の間で消えるタイプの吃音ではない、言われ動揺しています。

    幼児の時消える吃音タイプなんてものはありません.自然に吃音が治る環境がととのって治っているだけです.「幼児の時治ったら」この吃音は幼児期で消えるタイプだった,そうでなかったら消えないタイプだったと言っているだけです.

    > 最近は外食時など、息子は自分で注文したがるようになりますが、吃音が酷く吃の度に声が大きくなるので
    > 知識のない方はとても驚かれたり、ジロジロ見られたりするようになりました。 > そして、最後まで注文したモノが店員さんに伝わらなかった時、とても悲しそうにしています。

    > ※幼稚園以外で、人と関わる機会(注文など)は今は敢えてさせない方が息子の為になるのでしょうか?
    > 上手く伝わらなかった=自信をなくす・・・・に繋がらないかと懸念しています。

    その調子で注文させてあげてください.どんどん吃らさせてあげてください.家族は勇気が必要ですが.やりたいことをやらしてあげるのが大切です.

    > 本人はジロジロ見られる理由はまだ理解していないと思いますが、私がとても辛いです。
    > 子供を吃音にさせてしまった上に、周りの目がとても気になります。
    > 本人が一番辛いのに、最低な母親です。

    問題はここにあります.お母さんの心のケアーです.ここを変えないとなかなか子供の吃音を治すのは難しいと思います.お母さんが子供を吃音にしたのではありません.そこにはDNAや人類進化の影響,世代間連鎖など非常に複雑な要素が絡んでいます.

    > 毎日毎日、吃音を聞く度に、私がいけなかったんだ、ととてもとても辛くなります。

    吃音発症前の時期,お母さんがイライラするようになっています.700百万年に及ぶ人類進化の歴史からきています.だからお母さんの子育ては程度の差こそあるもののどこにもあるものとほとんど変わりません.だから特別のお母さんではなく普通のお母さんです.
    このような自己否定感や自己をいじめる感性の多くは1から2歳の時に成長してしまいます.お母様の幼児期にもそのような環境があったのではないかと思われます.

    > 息子も幼稚園などでも沢山傷ついたりする場面もあると思います。
    > 先生の話が本当であれば息子は、吃音がなくならず一生上手に吃音と付き合っていかなければならないと思います。
    > これから先、お友達にマネされたりからかわれたり、見知らぬ他人に笑われたり言いたいことが伝わらずに悔しくなったり・・・。
    > ネットで吃音の検索をすると、いいことなんてほとんど書いていない。
    > そういった思いを抱えて生き続けないんだと思うと、いっそ2 人で消えてしまい気持ちでいっぱいです。

    吃音はつらいものです.このHPの「吃音の苦しみ」にも経験談がいっぱいです.だからこそこのHPを開いています.治るものを治さないような世間の常識がおかしいからです.

    > 話がそれてしまい申し訳ありませんが、子供にハッキリ吃音があるよ、と教えていない場合の精神面のフォローはどのようにすればよいでしょうか。

    お気持ちはよくわかりますがいったん子供のことを横に置いて,こんなことで苦しんでいるお母さんの心のフォローをどうしたらよいか?どう考えたら少しでも楽になるかを考えてみてください.

    不安や心配を感じやすい性格は吃音になりやすい心の体質です.お子様はこれを受けついているようです.たぶんお母さんもお母さんのお母さんから受けついているのだと思います.お母さんのお母さんも今のお母さんのように子供の時心配していたのだと思います.

    お気持ちはわかるのですが不安や心配は「いつまでも子供を吃音にしておきたい」という努力になってしまいます. お母さんの子供に対する対応はそれでよいのですが,もう一つやるべき対応があります.それは,お母さんの心を安定させることです.お母さんが今の子育てに充実感を感じることです.

    皆様の例からわかりますように吃音はいづれ治ります.だから,お子様の症状の変化をそんなに気になさらずに,お母さんの心,お子さんの心,お父さんの心を安定化して,現状に充実感を感じるようにするにはどうすればよいか考えてください.大変難しいのですが,それをやらないで苦しんだり不安がっていると,「子供をいつまでも吃音にしておきたい」という努力になってしまうのです.

    そのためには子供の成長段階,特に内面の成長段階を理解してください.そして大人目線の見方をやめて子供目線で見るようにしてください.子供の内面をどのように健康に育てるか?を勉強してください.

    吃音は心の問題です.だから言葉の状態に一喜一憂しないようにしてください.子供を一人の人間としてみて,認めてあげてほめてあげて,イキイキさせてあげてください.やりたいことは少し危険を感じてもやらせてあげてください.目が輝くようになったら言葉の問題はいつの間にか消えるはずですから

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  15.  心の解放が大切だと強く思い知らされました
  16. はじめまして。なつと申します。
    今年幼稚園に入園した息子ですが夏休みに入って吃音の症状が出てしまいました。 症状が出てすでに20日ほど経つのですが、私なりに色んな対応を試みましたが、症状があまり良くなく、どうしたらいいのか分からずにご相談させていただきました。

    我慢強く優しくてお友達にやり返したり出来ない性格もあり、幼稚園に入園してからはさらに我慢していることが多いのか家ではワガママが増えていました。 それでも夏休みに入ってずっと息子と二人きりの時間が増えて、ワガママを受け止めてあげられずにイライラする毎日になり、息子に対して冷たい態度を取ってしまっているなあと感じていた矢先の出来事でした。

    名詞が特に出づらい様子で、最初の頃は特に私に話すときにマ、マ、マ、マ、ママなど吃っていたように思いますが(私に対してちゃんとしゃべらなくちゃいけないと緊張していたのでしょうか、、)最近は誰に対しても吃ります。

    吃音の症状が出たのは、夏休み中幼稚園のお友達の家で遊んで帰宅してからのことでした。 初めてのお友達もいて、活発な子も多い中息子はどうしたらいいの分からず私に抱っこされてようやくみんなのいる部屋に入ることが出来たような状態でした。

    息子は言葉が遅く、ありがとう。など自分の意思を照れ屋な性格もあってかなかなか伝えられないことが、お友達の中で遊ぶときに見ていていつももどかしかったものの、今までは自分が手本になるようにしていればそれでいいのかな。という思いで強制してはいませんでした。私は甘いかな、、他のお母さん達にはきっとそう思われているかな、、と思いながら…。

    ところがその日遊んだお友達は同い年でしたが皆とてもお話しが上手で、お母さん達も自分の子供になにやら厳しい口調、、(話しはそれますが厳しく見えるお母さんの子供達は積極的に見えるのですが、、いつも疑問に思います。。)なんだか私も気後れしてしまい、息子に対してもいつもより厳しく挨拶やお話しなどを強要してしまいました。
    それから帰宅後どもりが出て自分のやってしまったことを猛反省しました。

    どもる息子を見るのは今まで子育てしてきた中で一番辛いです。 体を張って私にメッセージを送る息子がかわいそうで本当に胸が締め付けられる思いで涙が止まりませんでした。

    この1週間は息子と私のストレスを軽減する目的で息子の大好きなじいじのいる実家で過ごしました。 じいじは気にしないのが一番だ、と言って息子も楽しそうでした。相変わらずどもりはありましたが、、。

    気にしないのがいいのならば、いっそのこと自分のことではないんだし開き直ってしまえ。。って考えてみたら一瞬気が楽になって、息子もその時そんな私の軽くなった気持ちが伝わるのか上手にしゃべれたりするのですが、そんな思いは持続できるわけもなく、すぐに自分の気持ちももちろん息子も元に戻ってしまいます。。

    また昨日は平日はほとんど会えないパパが久しぶりにお出かけしようか。と言ってくれて嬉しいテンションでわーーっとおしゃべりしていたときは珍しく吃りませんでした。 それと昨日の夜寝る前に私がふざけた口調で一緒に楽しんで過ごしたのですがどもりが軽減するように見えました。
    しかしずっと嬉しいことが続くわけにも、ふざけ続けるわけにもいかず、その後は元に戻ってしまいます。。

    吃音の息子を見て、吃音を忘れること、、不安を打ち消すにはどうしたらいいのか、、悩んでおります。 吃りはじめてからはワガママにも極力応え、思う存分甘えさせてあげているつもりではありますが、それでもなかなか変化がみられなく、何かアドバイスをいただけましたらと思っております。

    どうかよろしくお願いいたします

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    なつ さま

    > 今年幼稚園に入園した息子ですが夏休みに入って吃音の症状が出てしまいました。

    吃音発症年齢での発症ですが,少し遅めのようです.

    > 我慢強く優しくてお友達にやり返したり出来ない性格もあり、幼稚園に入園してからはさらに我慢していることが多いのか家ではワガママが増えていました。
    >
    > 初めてのお友達もいて、活発な子も多い中息子はどうしたらいいの分からず私に抱っこされてようやくみんなのいる部屋に入ることが出来たような状態でした。

    吃音を発症するようなお子様はこのような性格の人が多いようです.

    > それでも夏休みに入ってずっと息子と二人きりの時間が増えて、ワガママを受け止めてあげられずにイライラする毎日になり、息子に対して冷たい態度を取ってしまっているなあと感じていた矢先の出来事でした。

    一つ一つはなんてないことなのですが,積み重なるとこうなってしまうのが一般的です.
    この時期の成長段階ではまだ,我慢する脳が成長してませんので,わがままという概念はなく,ただ純粋な気持ちが出ているだけだということもご理解ください.だから「ワガママを受け止めてあげられずに」ということはないのです.

    > 名詞が特に出づらい様子で、最初の頃は特に私に話すときにマ、マ、マ、マ、ママなど吃っていたように思いますが(私に対してちゃんとしゃべらなくちゃいけないと緊張していたのでしょうか、、)最近は誰に対しても吃ります。

    吃音は人に対する病気です.一番影響が大きかった人の前でまず言葉が出にくくなります.一般的にはほとんどの場合,一番接触が多いお母さんです.

    > 吃音の症状が出たのは、夏休み中幼稚園のお友達の家で遊んで帰宅してからのことでした。

    こういうのは吃音を発症するきっかけであることが多いようです.本当の原因はその前にあることがほとんどです.

    > 息子は言葉が遅く、ありがとう。など自分の意思を照れ屋な性格もあってかなかなか伝えられないことが、お友達の中で遊ぶときに見ていていつももどかしかったものの、今までは自分が手本になるようにしていればそれでいいのかな。という思いで強制してはいませんでした。

    子供は一人一人性格も違えば成長過程も違います.それぞれが持った成長のスピードに従って成長していきます.成長レベルにあった取り扱いが一番です. 子供は自分で成長していくように作られています.親はそれを助けることができるだけです.

    > 私は甘いかな、、他のお母さん達にはきっとそう思われているかな、、と思いながら…。

    他人がどういおうと問題はないのです.気にすると判断を間違います. 子供のためと思っている場合が多いのですが,そのじつ自分のためのことが多いということも心にとめておいてください.

    > ところがその日遊んだお友達は同い年でしたが皆とてもお話しが上手で、お母さん達も自分の子供になにやら厳しい口調、、(話しはそれますが厳しく見えるお母さんの子供達は積極的に見えるのですが、、いつも疑問に思います。。)

    お母さんの積極的なDNAを子供が受けついているだけです.積極的であろうが消極的であろうが,それはこの段階では個性です.個性を大切にしてあげないと.

    > なんだか私も気後れしてしまい、息子に対してもいつもより厳しく挨拶やお話しなどを強要してしまいました。
    > それから帰宅後どもりが出て自分のやってしまったことを猛反省しました。

    となってしまいます.その子供にあった育児が一番大切です.人の子供は人の子供,自分の子供は自分の子供です.

    > どもる息子を見るのは今まで子育てしてきた中で一番辛いです。
    > 体を張って私にメッセージを送る息子がかわいそうで本当に胸が締め付けられる思いで涙が止まりませんでした。

    という優しいDNAをお子様も受けついているようです.それが吃音発症の一原因になっているようです.

    > この1週間は息子と私のストレスを軽減する目的で息子の大好きなじいじのいる実家で過ごしました。
    > じいじは気にしないのが一番だ、と言って息子も楽しそうでした。相変わらずどもりはありましたが、、。
    > 気にしないのがいいのならば、いっそのこと自分のことではないんだし開き直ってしまえ。。って考えてみたら一瞬気が楽になって、息子もその時そんな私の軽くなった気持ちが伝わるのか上手にしゃべれたりするのですが、そんな思いは持続できるわけもなく、すぐに自分の気持ちももちろん息子も元に戻ってしまいます。。

    人は誰でも原則自分で自分の人生を切り開いていきます.幼児といえども例外ではありません.親はそれを助けることができるだけです.親がどうこうできる問題ではありません.幼児といえども一人の独立した人間なのです.
    お母さんやお父さんの立派なDNAを受けついていることを信じて,今を生きてください.

    > また昨日は平日はほとんど会えないパパが久しぶりにお出かけしようか。と言ってくれて嬉しいテンションでわーーっとおしゃべりしていたときは珍しく吃りませんでした。
    > それと昨日の夜寝る前に私がふざけた口調で一緒に楽しんで過ごしたのですがどもりが軽減するように見えました。

    このように心が解放されると吃るのが減っていきます.これが吃音です.吃音は言葉の病気ではなく心の深いところの病気です.

    > しかしずっと嬉しいことが続くわけにも、ふざけ続けるわけにもいかず、その後は元に戻ってしまいます。

    これでいいのですが.こういうことを繰り返しながら治っていきます.子供を認めてあげて少しでも楽しい時間を作ることが大切です.

    > 吃音の息子を見て、吃音を忘れること、、不安を打ち消すにはどうしたらいいのか、、悩んでおります。

    そんなことは無理です.吃音になったのも事実,不安も事実です.悩むことはありません.吃音がつらくて不安でいいのです.ただただ,それを受け入れるよりしょうがないのです.

    > 吃りはじめてからはワガママにも極力応え、思う存分甘えさせてあげているつもりではありますが、それでもなかなか変化がみられなく、何かアドバイスをいただけましたらと思っております。

    まず,この時期の子供にはワガママというのは基本的にないこと,甘えさせていることもないということをご理解ください.自分の中に何か標準があってそれを中心に考えるとこうなってしまいます.出来上がってしまった大人の標準ではなく,この年なりの子供の標準に気が付いてください.
    ワガママと思っていることは「純粋なお子さん」が「純粋にやりたいこと」です.それをやらしてあげているのです.最高の教育ですからやる気のあるこどもがそだちますよ.

    お母さんがお母さんの常識と思っていることは決して常識ではありません.このような常識は幼児期に親の影響でできています.それが今お母さんとお子様の間で起こっているのです.ぜひ吃音の本質を理解してください.

    言葉の吃りは治らなくても何の問題もありません.心さえ治れば言葉は自然に出てくるようになります.どうすれば,お子様が今の現状で生き生きできるのか,どうすれば目が輝いてくるのか?....そしてお母様もどうすれば生き生きできるのか,目が輝いて子育てを楽しいと思えるのか?充実感を感じられるのか,を考えてください.

    それさえできれば言葉は自然に出るようになります.だから言葉の症状にはあまり気にしないで,逆にいっぱい吃らしてあげてください.

    吃音を治すとは,心の問題(内面の成長)に気を付けた適切な子育てそのものなのです.ぜひ,ご主人とともに,この時期のお子様の内面の成長段階,子育てのためにお母様,ご主人様に起こる心の変化(人類進化の過程で得た脳内ホルモンの変化)を理解して,充実した時間を少しでも増やし てください.それが吃音を治す一番良い方法です.おそらくこれしかないはずです.

    治し方のなかった吃音も,治し方の本質がわかっていっぱい治っています.治ることを信じて(これもお母さんの心の安定には非常に大切です),お母さんや周囲の人たちが今の状況に幸せを感じ充実感を感じるようにくふうしてください.そしてそれがお子さんにしみこんで,お子さんの目が輝きイキイキ過ごすことができるようにしてあげてください.20年近く続くこのHPにはヒントがいっぱいです.

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    ヒロさま。

    こんばんは。お忙しい中、ご返信下さいまして本当にどうもありがとうございました。 ボランティアで貴重なお時間を割いてこのような相談にのってくださる懐の深さに感激しております。

    ヒロさんのホームページを何度も読み返して、今日ヒロさんに的確で説得力のあるお答えをいただきまして、自分の考え方を本気で変えようと強い気持ちを持つことが出来ました。

    今日は息子の大好きな電車の博物館に行き、この一カ月で一番吃らずにおしゃべりしていました。 吃音はやはり心の問題なんだと実感しました。

    帰宅後、今までならば制限していた洗面所での水遊びを思う存分させてみたら、床を浸水かという位にビシャビシャにしてくれ、ちょっとむかっっとしてしまい、必死に笑顔を見せていましたがやはり息子にはむかっっが伝わり、吃らせてしまいました・・。

    また息子は私と遊びたい気持ちが非常に強く、ほぼテレビを見ているとき以外はずっと遊ぼうと要求するので家事が出来なくって苦しいとき気持ちの切り替えも上手く出来るようになりたいです。

    不要な心配が息子を苦しめるとは、何となく思っていたとしても心配しないなんてちょっと白状な気がするから避けてしまっていたと思います。 そのままだったら自分も息子もすごく苦しみ続けたと思うのですが、ヒロさんに教えていただいたおかげで今はずっと軽い気持ちになることが出来ました。 心から感謝しております。

    これからもどうかお身体にお気をつけて益々沢山の方々をお救いになって下さい。

    なつ

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    ヒロさま。

    おはようございます。
    先日は親身に質問にお答えくださって、どうもありがとうございました。 アドバイスをいただき、子供のワガママと思っていたことを、自分勝手に押さえ付けていたなとつくづく感じる毎日でした。 それからは息子がうれしく、生き生きと出来るよう普段の生活を意識しています。

    トーマスが大好きで、その中に誠実で相手を安心させる落ち着いた性格のひろという人気のキャラクターがいます(^^) 家にひろの形をしたおもちゃがあったので、ひろになりなきって、息子が安心できるように受け答えしてみよう。と真似して喋ってみました。 するとすごく調子が良かったので、物真似からですが何かコツをつかめたような気がしています。

    残りの夏休みは大好きな電車に乗ったり、息子が行きたいと行った場所には極力連れて行き、一緒にお出かけを楽しんで過ごしました。 電車の博物館も大好きで、連れて行った時にほとんど吃らなかったので、心の解放が大切だと強く思い知らされました。

    また連れて行こうと一昨日再び連れて行きました。 そうしたら偶然にも、吃音になった日に遊びに行ったお友達とママにばったり会ったのです。

    それまでのびのびしていた息子が急に、ママだっこして、と不安そうになってしまいました。 そのママはお昼を誘ってくれましたが、息子がドーナツ屋さんに行きたいって言っていたので、今までだったならきっと断らなかったお誘いを、息子の気持ちを優先して行動しました。

    それから不思議とどもりがもっと軽くなりました。 まだどもりは出ますが、今もこれまでに比べたらすごく調子良いです。 この調子で治ることを祈りつつ、吃音そのものよりも、息子の心がスクスクと成長出来ることに注意していきたいと思います。

    大切なことを教えてくださったヒロさんに、心から感謝しています。 息子の名前はヒロ◯と言いますのでなんだかうれしいです^^

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    > アドバイスをいただき、子供のワガママと思っていたことを、自分勝手に押さえ付けていたなとつくづく感じる毎日でした。

    >一緒にお出かけを楽しんで過ごしました。電車の博物館も大好きで、連れて行った時にほとんど吃らなかったので、心の解放が大切だと強く思い知らされました。

    > 今までだったならきっと断らなかったお誘いを、息子の気持ちを優先して行動しました。それから不思議とどもりがもっと軽くなりました。

    吃音の本質が何か?よくおわかりになったと思います.多くの人がこの点をわ かってなく,見当はずれの考え方をしているようだったので始めたのがこのHPの原点です.

    ほぼ20年たっていますが,その間この考え方を否定する情報が入らないだけでなく強化する情報ばかりで,この考え方で問題ないのだろうと思っています.それを反映してか,吃音関連業界?も少しづつこの考え方に 変わりつつあるように感じている昨今です.

    > この調子で治ることを祈りつつ、吃音そのものよりも、息子の心がスクスクと成長出来ることに注意していきたいと思います。

    これって一人の人間が健康(特に内面の)に育つための基本です.たくましいやる気のある将来活躍する子供を育てるための秘訣です.吃音のことなど忘れてしまって子育てをお楽しみください.

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    こんばんは。なつです。 お忙しい中お返事を下さいまして、どうもありがとうございました!

    9月に入ってかなり調子良くなっているのを感じておりましたが、昨日あたりからはほとんど吃らず、たまに出る程度になりました。 そしておしゃべりがとても上手になったように感じます。 また自分の要求を思い切り出すようになりました(^^;)

    これまで息子は私に嫌われないようにたくさん我慢していたのかなと今の発散している姿を見ると思えてきて、私に対して緊張感を感じていたんだとつくづく感じます。 そして私が自分本位でイライラすることがなくなって、自分自身にも変化を感じます。

    一緒に息子の嬉しい喜ぶことをして楽しもうと思えるようになりました。 これからものびのびスクスクとした心に成長してくれることに注意をしていきたいと思います。

    息子の気持ちを優先することの大切さはヒロさんに出会えなかったら、気がつけなかったです。

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    赤ちゃんや幼児の心の成長,内面の成長過程に関する教育がほとんど行われていないようです.妊娠中と同じように数歳までの成長環境はその人の一生に大きな影響を与えます.これが行われるようになれば,吃音はもとより引きこもりや不登校,いじめなど,思春期の問題が大きく減るのではないか思われます.

    成長環境の影響は子供の年に反比例すると考えておけば,概念的にあうようです.1歳の次の1年は1/1,2歳の次の1年は1/2,...,5歳の次の1年は1/5です.すなわち,1歳から2歳になる1年間と,20歳の人が40歳になる20年間が同じ意味を持つということです.だから幼なければ幼いほど1日1日が大切です.

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    ヒロさま。 こんばんは。
    8月に初めてメールをさせていただきました、なつと申します。

    あれからヒロさんにいただきましたメールを感謝の気持ちで何度も読み返して、色々と試行錯誤しながら息子のどもりと過ごしています。

    9月に入ってからなのですが、二週間くらいほぼどもらない時期が続きました。またその後、後半の二週間にまたどもりが少し出たものの、また10月に入って二週間どもらなくなり、またその後二週間少しどもり、11月も初めの二週間またどもらなくなり、またそれからどもり、、という不思議なサイクルを繰り返していました。

    私が忙しくしていたり、私自身無理して遊びに付き合ったりすると空気を察してどもる感じです。 非常に些細なきっかけと自分では思うのですが、息子はすかさず私のブレた気持ちを見つけてはどもって教えてくれているという風に感じます。

    この一週間くらいなのですが、8月の頃ほどではないものの、どもる頻度がこれまで以上にまた増えてきてしまいました、、。 11月に入って息子が流行の伝染病などに立て続けにかかり、幼稚園を頻繁に休みがちで二人きりで過ごす時間が多かったことや、夫の仕事が忙しく、家にいるときはほぼ一日中寝たきりでイライラしてしまったりの毎日でした。

    あまり気持ちに余裕がなくて、以前ではどもる息子を見ると涙が出るほど申し訳ない気持ちになっていたのに、最低なことに近頃はどもる息子を見ると非常にイライラしてしまうのです・・。
    決まってどもるのは
    「こ、こ、これなあに?」
    「こ、こ、これはねえ!」
    というセリフで、聞くたびにイライラのスイッチが止められなくなってしまいます。 自分の中で知りたい!とか、伝えたい!という気持ちが高ぶったときで頻繁に使う言葉です。 興奮して話すので、その時伝えはしませんが、落ち着いて話してよ!だからどもるんだよ!という気持ちでいっぱいになってしまいます。

    どうしたらいいのか、どうしたらこんなにひどい思いを打ち消せるのか、、苦しくなってしまい、何かヒロさんに再び助言をいただけましたら本当にありがたく、再びメールを送らせていただきました。 お忙しいのに申し訳ありません・・。

    どうぞよろしくお願いいたします。

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    ヒロさま。

    こんばんは。先日メールを送らせていただきました、なつです。 どうにもモヤモヤした気持ちが収まらず、吐き出すように思いを書き、そのままメッセージを送ってしまいました。

    イライラが一番いけないと分かっていて、どうしたらいいのかわからない、、なんて自分の心の持ち方を変える他ないんですよね、、。

    今日は(昔、眉間を開くと心が軽くなったな)と思い出して、一日中眉間を開くことを意識してみました。 どもったその時に不安はよぎるものの、それは一瞬で、イライラすることはなく受け流すことが出来ました。 意外な効果に驚きました。

    きっと眉間を開くことで表情が穏やかになり、つられて気持ちも落ち着くのか、 何よりヒロさんに自分の苦しい思いを伝えられたことで気持ちが楽になり、息子もそれを感じたようで、今日は最近では一番どもりが減っていました。

    今まで色どもりの軽減を実感したのは、
    ・無理をしないようにすること

    ・笑顔を見せること

    →無理して笑顔をするときもあって、そんな時は息子もすかさず察してどもるので、(こんなに頑張って笑っているのに、、)とイライラしてしまったりした

    ・息子と接するときに「どもってもそのままでいいんだよ。」という気持ちで接すること

    →いつもそんな寛容な気持ちをキープできなくて、ちょっとの気持ちのブレを息子は感じてどもるので、(こんなに頑張って受け入れようと努力していたのに、またどもった、、)とイライラしてしまったりした

    ・心配性な自分の心を打ち消す努力をすること

    →少し感じた不安でも息子はすかさず見抜いてどもるので、(頑張っていたのに見抜かれた、、)とイライラしてしてしまったりした

    こんな方法でしたが、書いていて何だかどうにかして吃音を減らそうと方法ばかり考えて、私は本当の意味での息子の健全なスクスクとした成長を願えてないんだな。と今つくづく感じました・・。

    ヒロさんのお言葉は、ホームページやいただきましたメールで、とっても腑に落ち、心に染み、救われる思いで息子がどもりはじめてからの4カ月の間、本当に励みになっています。 心を軽くして下さるお言葉を的確に、実行はなかなか簡単ではないですが、とても分かりやすく述べて下さるので非常に尊敬しています。

    今日も長々と書いてしまいました・・。申し訳ありません。 お忙しい中、最後まで読んでくださいまして、本当にどうもありがとうございました。 これからは吃音を治す以上に大切なことを忘れずに息子に接していきたい思いです。

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    なつさま

    > 私が忙しくしていたり、私自身無理して遊びに付き合ったりすると空気を察してどもる感じです。
    >
    > 非常に些細なきっかけと自分では思うのですが、息子はすかさず私のブレた気持ちを見つけてはどもって教えてくれているという風に感じます。

    吃音になるようなお子さんはこんなに繊細なのですね.

    > 決まってどもるのは
    > 「こ、こ、これなあに?」
    > 「こ、こ、これはねえ!」
    > というセリフで、聞くたびにイライラのスイッチが止められなくなってしまいます。
    > 自分の中で知りたい!とか、伝えたい!という気持ちが高ぶったときで頻繁に使う言葉です。
    > 興奮して話すので、その時伝えはしませんが、落ち着いて話してよ!だからどもるんだよ!という気持ちでいっぱいになってしまいます。

    落ち着いて話しても吃るのが吃りです.が,こう言いたくなる気持ちもわかります.

    > どうにもモヤモヤした気持ちが収まらず、吐き出すように思いを書き、そのままメッセージを送ってしまいました。

    なかなか思いどうりにはならないのが人の気持ち.こういうときもありますよ.

    > 今日は(昔、眉間を開くと心が軽くなったな)と思い出して、一日中眉間を開くことを意識してみました。
    > どもったその時に不安はよぎるものの、それは一瞬で、イライラすることはなく受け流すことが出来ました。
    > 意外な効果に驚きました。

    そうですか?心の問題は不思議ですね.

    > きっと眉間を開くことで表情が穏やかになり、つられて気持ちも落ち着くのか、
    > 何よりヒロさんに自分の苦しい思いを伝えられたことで気持ちが楽になり、息子もそれを感じたようで、今日は最近では一番どもりが減っていました。

    本当にこの時期の子供は敏感でしょう.

    > 今まで色どもりの軽減を実感したのは、
    > ・無理をしないようにすること
    > ・笑顔を見せること
    > ・息子と接するときに「どもってもそのままでいいんだよ。」という気持ちで接すること
    > ・心配性な自分の心を打ち消す努力をすること
    > こんな方法でしたが、書いていて何だかどうにかして吃音を減らそうと方法ばかり考えて、私は本当の意味での息子の健全なスクスクとした成長を願えてないんだな。と今つくづく感じました・・。

    「健全なスクスクとした成長」を目指すことが吃音を治す方法ですし,子育ての極意です. これができれば吃音はそのうち治っていきます.スクスクとした成長した人ほど活躍できることは確かです.

    ちょっと鈍感力をやしなって,今を一生懸命生きてください.基本的に子供は自分で育っていきます.親のDNAを受けついている子供を信じてそのための環境を整えてあげてください.

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    ヒロさま。

    お返事をくださいまして、どうもありがとうございました。

    今朝は息子を良い具合に放っておけていて、メールを送ることもできていますし、ほぼどもらずに一生懸命おしゃべりしています。

    ヒロさんの仰る通り、分かっているけどなかなかできなかったので焦ってしまったのだと思いました。 自分の最低な気持ちに対しても否定せずにあたたかいお言葉をかけてくださり、 救われたような気持ちになりました。 ありがとうございます。 恐れずに、息子の安心できる環境を作ってあげたいです。

    ・・・今を生きるのって難しいです。悩んでいないときは割と出来ることだっりするのでしょうか、心配ごとを見つけては反応して、ああだったからこうなったんだとか、だから先が心配だな、、とかすぐに思考が過去未来のことにブレてしまいます。

    もっと鈍感力をやしなうことでどもりと向き合うことに疲れて気持ちが折れ曲がってしまうことも避けられるでしょうか?がんばります! 子供は自分で育っていくのですよね。息子のことを大丈夫だと信じてどもりへの恐怖でいっぱい頭の中をスッキリさせて、今だけに生きていけるよう努めていきます。

    息子はもちろん、自分にとっても大切なメッセージを下さるヒロさんに感謝します。


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    ヒロさま。

    こんばんは。なつです。

    昨年12月に入った頃からおかげさまで調子の良い日々が続いています。

    色々と試行錯誤していましたが、なんだかシンプルすぎな気もするのですが一番効果的だったことは笑顔になること、それだけでした。 最初は作り笑顔なんかじゃダメだと思っていましたが、作ってでも笑顔になることでずいぶん激減したように思います。

    今は「ち、ちず」「ず、ずかん」とか、初めて話す言葉や慣れない言葉に最初の一文字を一回だけ繰り返すような症状が出る程度になりました。 それでもまだ笑顔になれないときや、苦手意識があるような事に関して話すときには一文字を一回だけ繰り返すどもりがたまに出たりします。 ですがほとんど気にならないくらいまでになりました。

    また生理前のイライラがかなり息子のどもりに影響していることに気づいて、月経前症候群の薬を服用し始めました。 月初めにどもりが悪化して2週間ほど経つと良くなるというサイクルが最初は不思議だな?と思っていたのですが、今はそういうことかと理解が出来ました。

    調子の良い状態が続く現在ですが、鼻をすする時にブンっと鳴らすことがここ1カ月ほど続いていて、鼻風邪を常に引いているような感じなのでそのせいかとあまり気にしていなかったのですが、ある時これがチック症状にもあるらしいと聞いて息子のストレスがもしかしたらまた溜まっているのかと心配しています。 最近爪も噛むこともたまにあります。

    考えられるのは3月から始めたスイミングです。 私の住む地域では小学校に入ると大きな水泳大会があったりするので早いうちに水嫌いの克服をさせたくて始めたのですがやはり 「プールきらい。いきたくない。」と毎回言って泣きながらプールに入っています。 終わったあとは頑張ってかっこよかったよ!とかひたすら褒めるように心掛けています。

    ヒロさんのHPには幼稚園や保育園に通わせるのは親が吃音が悪化するのでは心配する必要はないと、書かれていたと思います。 ようは母親の心の持ち方だからそういうことは基本的には関係ないと理解しているのですが、、。

    プールがどうして嫌いなの?と聞いたら 「水がかかっていやなんだよ」 「お母さんと離れたくないんだよ。」 と理由をしっかり話してくれました。 それなら今度ママと一緒にプールに入ってみようか?と聞いてみましたが、それも拒否でした。

    せっかく話してくれた本人の意思を尊重して辞めさせることが良いのか、それとも水に慣れさせたいという私の気持ちを優先して続けさせていて良いのかが分からなくなってしまいました。 何か助言をいただけましたら幸いです。

    いつもお忙しい中で、励みになるアドバイスをしていただきまして、心から感謝しています。 どうぞよろしくお願いいたします。

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    なつさま

    > 色々と試行錯誤していましたが、なんだかシンプルすぎな気もするのですが一番効果的だったことは笑顔になること、それだけでした。
    > 最初は作り笑顔なんかじゃダメだと思っていましたが、作ってでも笑顔になることでずいぶん激減したように思います。

    これでよいのですよ.「シンプルすぎ」でよくなる.だからシンプルなことで吃音を発症してしまうのです.

    > 今は「ち、ちず」「ず、ずかん」とか、初めて話す言葉や慣れない言葉に最初の一文字を一回だけ繰り返すような症状が出る程度になりました。
    > それでもまだ笑顔になれないときや、苦手意識があるような事に関して話すときには一文字を一回だけ繰り返すどもりがたまに出たりします。
    > ですがほとんど気にならないくらいまでになりました。

    良かったですね.心の問題ですからたまには逆戻りしながらもすこしづつすこし づつよくなっていくはずです.

    > また生理前のイライラがかなり息子のどもりに影響していることに気づいて、月経前症候群の薬を服用し始めました。月初めにどもりが悪化して2週間ほど経つと良くなるというサイクルが最初は不思議だな?と思っていたのですが、今はそういうことかと理解が出来ました。

    こういうことが微妙に影響しているのですね.吃音という病気の本質が良くわかると思います.でもお母さんは賢明な方ですね.このような分析ができるなんて.

    > 調子の良い状態が続く現在ですが、鼻をすする時にブンっと鳴らすことがここ1カ月ほど続いていて、鼻風邪を常に引いているような感じなのでそのせいかとあまり気にしていなかったのですが、ある時これがチック症状にもあるらしいと聞いて息子のストレスがもしかしたらまた溜まっているのかと心配しています。

    > 最近爪も噛むこともたまにあります。

    まあ,いろんなことがあります.適当に流して確信できるようになったときに対 策を考えてください.

    > 考えられるのは3月から始めたスイミングです。
    > 私の住む地域では小学校に入ると大きな水泳大会があったりするので早いうちに水嫌いの克服をさせたくて始めたのですがやはり「プールきらい。いきたくない。」と毎回言って泣きながらプールに入っています。
    > 終わったあとは頑張ってかっこよかったよ!とかひたすら褒めるように心掛けています。

    > ヒロさんのHPには幼稚園や保育園に通わせるのは親が吃音が悪化するのでは心配する必要はないと、書かれていたと思います。ようは母親の心の持ち方だからそういうことは基本的には関係ないと理解しているのですが、、。

    外に出ることによって軽減するストレスと外に出ることによって加わるストレス,この大きさの兼ね合いです.吃音は家庭で発症するので後者のほうが少ないことが多いはずです.

    > プールがどうして嫌いなの?と聞いたら
    > 「水がかかっていやなんだよ」
    > 「お母さんと離れたくないんだよ。」
    > と理由をしっかり話してくれました。
    > それなら今度ママと一緒にプールに入ってみようか?と聞いてみましたが、それも拒否でした。

    > せっかく話してくれた本人の意思を尊重して辞めさせることが良いのか、それとも水に慣れさせたいという私の気持ちを優先して続けさせていて良いのかが分からなくなってしまいました。
    > 何か助言をいただけましたら幸いです。

    これがストレスの原因かもしれません.「水泳大会」,そんなに先のことを考え ずや辞めさせてもよいと思います.水泳と吃音,重みが全然違います.1円を損し ないために100万円を捨てているようなものです.それに水泳は何歳になっても できます.それにプールが嫌な理由はお母さんに説明するために一生懸命に考えた結果ではないかと思います.おそらく,「コーチなど人間を含めた環境が嫌」ではないでしょうか?

    問題は,スムーズに水になれる機会がなく楽しい思いがなかったことだと思います. お母様と一緒に遊園地などのプールや,夏には川や海などに行って,スイミングではなく「水と遊ぶことは楽しいものだ」ということを気長に教えてあげてください.楽しければそのうちスイミングに行きたくなるでしょうし,楽しい時間は吃音を治す方向にも導きますから吃音対策になります.水嫌いなのにますます水嫌いになるようなことをやってしまったようです.吃音を治そうとして「吃音を治さないように」といったこともやってしまっていたようです.

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    ヒロさま

    御多忙の中、お返事をどうもありがとうございました。

    スイミングはやめて、これからは少しずつ少しずつ、一緒に水に慣れさせたいと思います。 昨日はベランダに小さなプールを出してピチャピチャと水遊びを楽しみました。 やめさせようと決めてからはおかげさまで心が軽くなりました。

    先日春休みに入り何日か実家に滞在し、おじいちゃんが一生懸命孫守りをしてくれたのですが、わんぱく盛りで度々怒られたりして再びどもりが出てきました。幸い帰宅してからはまた調子が徐々に戻ってきました。

    息子はどもったときに 「堂々としなさい。何しても堂々としてればいいんだよ」 と声掛けすると素直に堂々と生き生きおしゃべりし始めてどもらなくなります。本当に些細なことで悪くなったり、良くなったりの繰り返しなんですね、、。

    そんなことが少しわかってきたからか、今回はあまり動じることなく対処できているような気がします。 チックに似た鼻の症状もあまり深刻に考えずに過ごしていきたいと思いました。

    これからも波はあるかと思いますが、あまり細々と心配しないで笑顔を忘れずに過ごしていきたいと思います。 いつもあたたかく、的確なお答えを下さり、本当にありがとうございます。

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    > ベランダに小さなプールを出してピチャピチャと水遊びを楽しみました。

    これなんです.これが最適な対応です.

    > 本当に些細なことで悪くなったり、良くなったりの繰り返しなんですね、、。

    これでこのHPでいっていることが実感できると思います.吃音の本質とはこういうことなのです.それを言葉の病気として数千年の間取り扱ってしまったものですから治すのがむつかしかったのです.
    あまり心配しないで楽しい充実した生活をすることが第一です.

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